AIが眠気を捉える
2025-06-12 11:24:49

自動運転トラックとAIが連携、眠気リスクを管理する実証実験

自動運転技術とAIが切り拓く新時代の物流



近年、物流業界における人手不足は深刻な問題として浮上しています。その中で、株式会社アドダイス(以下、アドダイス)と株式会社T2(以下、T2)は、共同で自動運転トラックに関する実証実験を行い、運転中の「眠気リスク」をAIで検知する試みを開始しました。この実証実験は、2025年の春から約2か月間の予定で、関東から関西にかけての約500kmにわたる高速道路上で実施される予定です。

目的と背景



現在、物流業界では運転手不足が顕在化し、自動運転技術がその解決の鍵とされています。T2は、自社開発の自動運転トラックを使い、徐々に自動運転の導入を進めています。2027年には、完全自動運転のトラックによる幹線輸送サービスの開始を目指しています。しかし、これにはドライバーの健康管理が不可欠であり、アドダイスの予兆制御AIを活用して運転手の「眠気」を事前に察知することが目指されています。

アドダイスは、リスクの予兆を捉えるAI技術を使い、特に健康に起因する事故の防止に注力しています。眠気の発生を早期に察知することで、運転手の安全を守るというこの新たな挑戦は、運行に大きな意味を持つでしょう。

実証実験の概要



実験は、2025年3月から5月の間、T2のトラックドライバーが、測定用のスマートウォッチを装着して自動運転環境で走行することで行われます。AIはこのデータを解析し、運行管理者に「眠気スコア」を提供。スコアが事前に設定された基準を超えるとアラートを発報し、運転手や運行管理者に警告が送られます。

この技術により、ドライバーは自らの眠気を確認し、休憩を取ることで事故リスクを減少させることができるるのです。実証実験を通じて、T2はどのような運行パターンで眠気や疲労が発生するのかをデータとして蓄積。また、ドライバーからのフィードバックをもとにAIの精度向上に努める予定です。

企業のコメント



実証実験に参加するT2のドライバーは、「自分が眠くなる予兆を30分前に把握できるのは、大変心強く、事故防止につながると感じています」と語りました。また、アドダイスの代表である伊東大輔氏は、「社会の安全を守るために、AI技術を駆使して新たな物流の未来を築いていく」と意気込みを見せています。この二社が提案する新しい安全運行の方法は、物流業界にとって、この上ない期待を寄せるものです。

今後も、AI技術や自動運転の進展がどのように物流の現場に活かされていくのか、業界全体から目を離せません。実証実験を通じて得られる知見が、より安全な物流インフラの構築へとつながることを期待しています。さらに、眠気管理や運行の安全性向上のための技術革新は、今後の物流業界において重要な役割を果たすことでしょう。

また、T2の自動運転システムは、高速道路区間では無人運転を行い、集約拠点間では有人運転を想定しており、将来的には完全無人運転を視野に入れています。これに伴い、運転者の健康状態管理やそのための技術が今後ますます重要になってくるでしょう。

企業概要



この実証実験を行うアドダイスは、東京都に本社を構えるAI開発企業で、さまざまな産業用業務の改善に向けたAI技術を提供しています。一方でT2もまた、自動運転を用いた輸送サービスの向上に邁進している企業であり、共に未来の物流業界を救うべく協力しています。

この連携が、生産性の向上や安全の確保に貢献することを祈ります。


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会社情報

会社名
株式会社アドダイス
住所
東京都台東区上野5丁目4番2号IT秋葉原ビル1階
電話番号

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