第32回「数検」表彰式
2024-08-07 16:26:51

第32回「数検」グランプリ表彰式典が学士会館で盛大に開催

第32回「数検」グランプリ表彰式典



2024年7月31日、東京都千代田区にある学士会館で第32回実用数学技能検定「数検」グランプリ表彰式典が開催されました。このイベントは、公益財団法人日本数学検定協会が主催し、実用数学技能検定(数検)の優秀な成績を収めた受検者や団体を表彰するものです。

表彰式の概要


表彰式は、文部科学省の後援を受け、多くの受賞者が出席し、晴れやかな雰囲気の中で行われました。特に文部科学大臣賞が発表され、個人賞では7名、団体賞では6団体が選ばれました。受賞者は、算数や数学の実力を示すことで、今後の学びへの意欲を高めることが期待されています。

受賞者の紹介


今年の個人賞では、金賞を受賞したのは8歳から78歳までの幅広い年齢層の受検者たちです。特筆すべきは、「文部科学大臣賞」の受賞者のうち、6人が小中学生であったことです。これにより、若い世代が数学に対して高い関心を持ち、自発的に学習に取り組んでいる姿が見て取れます。団体賞では、公教育機関や学習団体からも多くの受賞者が選ばれ、合計で24団体が栄誉を受けました。

受賞者の声


文部科学大臣賞を受賞した雲雀丘学園中学高等学校の井上雅喜教諭は、受賞の喜びを述べつつ、学校での数学検定の取り組みを通じて生徒たちが自発的な学びを続けていることを強調しました。また、個人賞を受賞した新井直也さんは、数学が論理的思考力を養う重要な科目であることを実感し、社会人になってもその学びが必要であると語りました。

70歳を超えた井口順二さんは、サラリーマン生活を終えた後の新たな挑戦として数検を学び合格したことを振り返り、学ぶ楽しさを感じながら今後の目標に向けた意欲を示しました。

数検の重要性


公益財団法人日本数学検定協会は、この数検を通じて国民の数学に対する関心を高め、生涯学習を促進していくことを使命としています。数検は、たった一度の受検を通じてさまざまな年齢層が数学を身近に感じ、自ら学ぶ姿勢を育むことが目的です。

数検は、数学や算数のスキルを測るだけでなく、受検者に自ら考える力を養い、実用的な場面で数学を活用できる能力を育むための貴重な機会を提供します。日本国内での受検者は年々増加しており、今後もさらなる普及が期待されています。

今後の展望


日本数学検定協会は、数検を通じた数学教育の充実を目指して、引き続き取り組みを進めていく方針です。将来的には、受験者のさらなる拡大と共に、様々な教育環境において数学が持つ重要性が認識されることを願っています。これからも、多くの人々が数学の楽しさや必要性に気付くきっかけとなるよう努めていく所存です。

数検は、日本国内だけでなく、海外でも高い評価を得ており、フィリピンやカンボジアなど多くの国々にも広がりを見せています。数学の力を育むことが、今の時代に求められているスキルであると認識されていることは、非常に価値のあることだと言えるでしょう。

今後も数検を通じて、教育現場における数学教育のさらなる発展を目指して活動していくことを楽しみにしています。


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