食品添加物を正しく理解しよう!「/Oneflipアクション」がスタート
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(所在地:東京都)は、2025年2月10日から「/Oneflipアクション」という新たな取り組みを開始します。このアクションでは、食品パッケージを裏返すだけで、原材料や食品添加物を簡単に確認することが推奨されています。これにより、食品添加物に対する理解を深め、自らの食生活を見直すことが期待されています。
スラッシュルールの重要性
2015年4月に施行された食品表示法により、食品の原材料と添加物は明確に区別されることが義務付けられました。原材料名の記載において、「/(スラッシュ)」以降に食品添加物が記載されることが定まったことで、消費者は成分の理解がしやすくなりました。しかし、生活クラブの実施した調査によれば、食品購入時に裏面の原材料表示を確認する人は約7割にもかかわらず、スラッシュルールを理解している人はわずか2割と、情報の認知にはギャップがあることがわかりました。
/Oneflipアクションでの参加方法
「/Oneflipアクション」では、Instagramを活用した参加型の活動が行われます。参加者は食品パッケージを裏返してスラッシュ以降を確認し、その様子をInstagramストーリーズに投稿することが求められます。参加方法は簡単で、生活クラブのアカウントにアクセスし、「お題に参加」をクリックするだけです。さらに、ブーメラン機能を利用して短いループ動画を作成することも可能です。
生活クラブは、このアクションを通じて食品添加物に対する認識を高め、3月15日の「世界消費者権利デー」に向けて消費者が安心して選べる食品情報を提供することを目指しています。
食品添加物の取り扱いについて
生活クラブでは、食品添加物に関して「疑わしいものは使用しない」「不要なものは使用しない」「使用したものはすべて開示する」という基本方針を掲げています。また、使用を許可する添加物は日本で認められている833品目のうちわずか約1/10に過ぎません。例えば、生活クラブの冷凍チキンナゲットの原材料にはスラッシュ自体が含まれていないことが、同団体の品質へのこだわりを示しています。
調査結果から見える消費者意識
実施された意識調査では、食品購入時に原材料表示を確認する割合が71.7%に達し、また食品添加物に対して気になるとの回答も49.3%となりました。しかし、「スラッシュ」の意味について知っている人は51.2%と、スラッシュルールの周知がいかに重要であるかが浮き彫りになりました。これらの結果から、消費者の情報への関心が高いことは分かりますが、その理解度は今後の課題として位置づけられます。
生活クラブの取り組み
生活クラブは42万人以上の組合員で構成されており、食品の共同購入を通じて持続可能なライフスタイルの普及を目指しています。また、生活クラブは「ローカルSDGs」を推進し、地域や世代をこえた協力を通じて循環と共生の社会を目指しています。
「/Oneflipアクション」を通じて、私たち自身の食の選択について考える良い機会にしましょう。毎日の食事が私たちの健康を支えています。自分にとって安心で、安全な食品を選ぶための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?