迅速で効率的な配車を実現するAI技術
株式会社ソクハイが近年注力しているDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環として、ライナロジクスが提供するAI自動配車システム「LYNA」を導入しました。
バイク便業界のパイオニア、株式会社ソクハイ
東京都品川区に本社を構える株式会社ソクハイは、1984年に設立され、バイク便業界の先駆者として知られています。特に医療検体の輸送や、買い物代行などの多様なサービスを展開しており、その業界最大のバイクライダー契約数を誇っています。緊急配送においても、首都圏、中部圏、関西圏での実績は豊富です。
課題と導入背景
ソクハイでは、従来の配車業務に毎日1時間以上もの工数がかかっていて、業務効率が低下するという課題を抱えていました。配送員の出発地点が毎日異なるため、配車の難易度が高く、担当者間での精度にもばらつきが見られました。また、配送員の売上を考慮しつつ、効率的なルート設定が求められていましたが、その現状では達成が難しい状況でした。
AI自動配車システム「LYNA」の導入効果
ソクハイが「LYNA」を導入したことにより、配車業務の効率が見事に改善されました。
- - 工数削減: A拠点では配車業務の時間が1時間30分から30分に、B拠点では40分から10分へと大幅に削減。
- - 配車精度の向上: 経験の有無にかかわらず、短時間で一定の精度を持った配車が可能に。
- - 売上の見える化: 自動配車のタイミングで、各配送員の当日の売上を即座に把握できるようになり、売上の均一化が進みました。
株式会社ソクハイの宮崎氏は、「どの配送員にどれだけ売上がつくかを自動配車のタイミングで全て見えるようになりました」と語ります。これにより、コスト管理も容易になり、無駄な人員投入を抑えることができるようになりました。
「LYNA」システムの特長とは
「LYNA 自動配車クラウド」は、企業特有の複雑な条件を考慮し、配車計画に必要なコストを重視して計算します。数万通りの配車プランを瞬時に評価し、最も効率的な提案を行います。これにより、物流企業の効率向上とコスト削減を実現し、環境への負担も軽減します。
最後に
株式会社ソクハイの事例は、AI技術の活用がもたらす業務の変革を示しています。今後も新しい物流の形を追求するソクハイと、技術革新を続けるライナロジクスの成長に期待が高まります。