共創力で進む東北プロジェクトのご紹介
東北地域の活性化に向けた取り組みとして、平成29年度から始まる『共創力で進む東北プロジェクト』が注目を集めています。このプロジェクトは、地域課題を解決しながら、地域のネットワークを構築することを目的としています。具体的な活動内容と取り組みを詳しく見ていきましょう。
プロジェクトの基本理念
東北地域は、震災後の復興に向けた様々な取り組みを進めていますが、地域の取組主体にとって、課題解決に向けた発信力を高めることが求められています。『共創力で進む東北プロジェクト』は、地域の特性を生かして、共に新しい価値を創造することを目指しています。
アイデアソン・ハッカソンの開催
プロジェクトの中心的な要素の一つが、アイデアソンとハッカソンのイベントの開催です。アイデアソンは、多様な主体が集まり、課題解決に向けたアイデアを創出する場であり、ハッカソンはそのアイデアを実現するためのプロトタイプ開発を行います。これにより、地域の課題を解決するための具体的な手段を模索します。
プロジェクトでは、10件の地域課題を選定し、それぞれに対して最大300万円のサポートを行います。イベントは土日の1泊2日で実施され、参加者は設けられた問いに対して解決策を見つけ出すことに挑戦します。
継続的な交流と発信
さらに、プロジェクトは年度を通じて週次で交流イベントも実施します。これらのイベントでは、東北地域の新たな挑戦をテーマにした対談やワークショップが行われ、地域課題への理解を深める機会を提供します。参加者同士が交流を深め、お互いの知見を共有することで、新たなコラボレーションの輪が生まれます。
例:リレー対談イベント
対談イベントでは、東北で新しい取り組みを行っている挑戦者が招かれ、自らが魅力を感じる別の挑戦者と語り合います。このリレー方式の対談は、挑戦者たちの経験や知恵を共有し合う素晴らしい機会となります。
他の交流企画
- - プロジェクトブラッシュアップ:選ばれたプロジェクトをテーマに、ワークショップや討議を行い、更なる発展を目指す場を提供します。
- - 高校生イベント:地域の高校生を主役にしたイベントを通じて、若者の声を反映し、彼らの潜在的な能力を引き出します。
プロジェクトのビジョン
『共創力で進む東北プロジェクト』の最終的な目標は、地域の特性を生かした自走的な発展を実現することです。プロジェクトの成果として、各課題の解決策や実現プロセスを年末に発表する場が設けられており、これにより地域の外部との連携を強化していきます。
おわりに
このプロジェクトは、単なる地域振興に留まらず、全国の多様な人々と連携し、オープンイノベーションの力を借りて進められます。また、定期的な交流を通じて、参加者自身が地域振興の活動に興味を持ち、自らの力で未来を築いていく姿勢が育まれます。
どのような新しい価値が生まれるのか、一人ひとりの参加が未来の東北を創造する一歩となるのです。