若手エンジニアの指導に対する現場の苦悩
最近の調査によると、約9割の指導担当者が新卒・若手エンジニアの受け身な態度に課題を感じ、その結果、約7割が転職や異動を考えていることが明らかとなりました。この「Z世代エンジニアに対するOJT指導の難易度と指導担当者の負担」に関する調査は、株式会社ジョブサポートが実施し、1,004人の指導経験のある担当者からの意見を集めました。
調査結果の概観
調査では、OJT(On-the-Job Training)を担当した人々の85.2%が新卒・若手エンジニアの仕事に対する姿勢に何らかの課題を感じていると報告しています。具体的には、主体性や責任感の不足が問題とされ、特に受け身の姿勢が指摘されました。指導担当者の多くは、現場での育成が思うように進まないことに強いストレスを感じています。
指導の難しさと負担
OJT担当者が直面する課題は多岐にわたります。特に、「指示がないと動かない」という受け身の姿勢は、最も大きな障害とされています。この調査では、38.1%の人がこの問題を最も重視しているという結果も出ています。また、74.5%の担当者が「パワハラ」とされることを恐れて、指摘を躊躇する場面があると回答しています。指導側が萎縮し、適切にフィードバックできない状況が懸念されます。
支援の矛盾
調査の結果、63.5%は組織からのサポートが十分だと感じている一方で、72.8%はOJT体制に限界を感じているという矛盾した結果も浮き彫りになりました。指導が属人化しているために特定の担当者に過度な負担がかかり、実務以外の問題への対応に多くのリソースを費やさざるを得ない環境となっています。
未来に向けての提案
これからのエンジニア育成において、技術的なスキル以上に「自走力」や「ヒューマンスキル」に注目する必要があります。調査では、技術以外にも自ら問題を解決する力を身につけることが求められていると分かります。より良い育成体制を構築するためには、配属前に必ず行う研修において、基礎的なヒューマンスキルや自走力を育成し、指導担当者の負担を軽減することが求められます。
結論
今回の調査を通じて、現場の指導担当者が直面している課題とOJT体制の限界が明らかになりました。OJTの質を向上させ、若手エンジニアの育成を促進するためには、組織の根本的な見直しと支援が不可欠です。今後の育成計画において、実務指導が行いやすい環境を整えることが新卒・若手エンジニアの持続的な成長へと繋がります。