アークランズがペッツファーストHDを完全子会社化、ペット事業の拡大を加速

アークランズがペッツファーストHDを完全子会社化

2025年2月27日、アークランズ株式会社（以下アークランズ）がペッツファーストホールディングス株式会社（以下ペッツファーストHD）の全株式を取得し、完全子会社化することで合意しました。この決定はアークランズの取締役会で確認され、同日に株式譲渡契約が締結される運びとなりました。

ペッツファーストHDは東京都目黒区に本社を据え、ペット販売を中心に動物病院やアフターサポート、ペット保険など多岐にわたるサービスを提供しています。今回の株式取得は、アークランズが主力事業である「住」と「食」に続いて成長が期待されるペット事業に注力する一環です。

経営理念と未来へのビジョン

アークランズの経営理念は「人づくりこそ企業づくり」とされており、お客様に低価格で高品質の商品を提供することに対する責任感が伺えます。また、業界をリードする生活価値提供グループを目指しており、2030年までに連結売上高5,000億円を達成するビジョンを描いています。

特にペット事業においては、「ゆりかごから墓場まで」というスローガンのもと、ペットとの生活全般に寄り添うサービスを強化し、専門性の高い商品ラインナップを充実させることに力を入れています。また、アークランズは新規出店だけでなく、M&Aを通じて取引先の広さを拡大していく姿勢を示しています。

市場拡大への取り組み

ペッツファーストHDはその事業基盤を利用することで、アークランズの持つ広範なネットワークと結びつき、ペット市場におけるシェア拡大を目指しています。日本国内のペット市場は約2兆円とも言われ、この成長ポテンシャルを見据えた戦略が強化の要です。アークランズとペッツファーストHDの統合により、ペットに関する新しい価値提供が期待されています。

アークランズはすでにホームセンターを中心に「ムサシ」や「ビバホーム」といった店舗を運営しており、ペット関連商品への取り組みも積極的です。今後は、ペッツファーストHDとしてのブランド力を活かし、ペット売場のハイグレード化やペット関連サービスの強化を進めることで、専門店としての地位を確立することが目標です。