ENOLAが新たにFP&A伴走支援サービスを発表
株式会社ENOLA(東京都千代田区、代表取締役:長野英章)は、企業価値の最大化を目指す新しいサービス「スタートアップ向けFP&A伴走支援サービス」を2025年6月17日にリリースしました。このサービスは、特にスタートアップ企業や上場企業を対象とし、データ分析および予測フレームワークを駆使することで、経営判断を強力にサポートします。
新サービスの概要
このFP&A支援サービスは、ENOLAが開発した独自のデータ分析手法「ENOLA Protocol」を使用して、経営レポートの作成や企業の財務・KPIデータを元に、経営判断を支援するものです。すでに10社以上のクライアントに導入されており、本サービスの効果が実証されています。
サービス提供の背景
近年、企業が成長していく中で財務やKPIの正確な分析や予測には多くの時間がかかります。しかし、多くのFP&Aはコスト管理に終始しており、企業価値の最大化に向けた正しい経営判断を十分に行えていないのが実情です。特に上場企業においては、時価総額100億円問題などが象徴するように、企業価値の継続的な向上は資金調達や上場維持に直結する重要な経営課題となっています。
こうした背景から、単なる成長に留まらず、合理的な財務とKPIによる「企業価値の納得感」が求められています。しかし、事業と財務を理解し、成長戦略と資本政策を結びつける人材の採用は難しく、即戦力となるチームメンバーも限られています。
そこでENOLAでは、専門的なチームと独自の分析基盤をもとに、「採用するよりも安価で、実践的に、すぐに利用できるFP&A伴走支援サービス」を提供します。
サービスの特徴
1. Unit Economicsのコホート分析
本サービスは、Unit EconomicsやLTV、継続率、ARPU、CACなどの主要KPIをSegment、Target、Channel(STC)単位で月次で分析します。このアプローチにより、現行の戦略や戦術の評価が可能になり、次のステップでの機会や課題を特定し、迅速かつ効果的な経営判断を引き出します。
2. 予測モデルの構築
それぞれの企業に応じた予測モデルを作成し、広告宣伝費や営業費への投資増加によるUnit Economicsの変化をシミュレーションします。このシミュレーションを通じて、一定のUnit Economicsを維持しながら可能な将来の売上高を評価し、投資タイミングの最適化を図ります。
3. KPI逆算シミュレーション
目標となる損益計画に達成するために必要な事業KPIを毎月逆算してシミュレーションします。過去データに基づいた予測モデルを利用し、新規顧客獲得のための投資の影響を定量的に可視化。定期的なKPIのモニタリングにより、目標PLとの整合性を保ちます。
4. PLシミュレーション
現行のKPIを基にした将来のPLやキャッシュフローをシミュレーションし、異なる将来像を定量的に提示します。これは現状のトレンドをもとにした「順算型」の予測アプローチで、新規獲得数や売上高の成長率に基づいて、将来のPLを推定します。
5. 時価総額の算定
毎月の経営KPIに基づいて時価総額を算定し、ENOLA独自のツールを使用して類似企業比較法に基づく評価モデルを構築します。これにより、企業価値の変動を常に意識し、資金調達時における最適なタイミングを理解するための分析を提供します。
ENOLA Protocolと専門チームの紹介
ENOLAは、時価総額算定プロトコル、PL予測プロトコル、ファイナンスプロトコルの3つによって構成されており、独自のフレームワークを用いています。専門チームは起業、ベンチャーキャピタル、データサイエンス、投資銀行など多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。
今後の展開
ENOLAでは、「Data Driven Finance Company」という信念のもと、企業価値を最大化するためにデータを駆使して事業とファイナンスを連携させることを目指しています。今後もENOLA Protocolを中心に、様々なファイナンス関連サービスを展開する計画です。
【会社情報】
- - 会社名: 株式会社ENOLA
- - 所在地: 東京都千代田区平河町2丁目5-3 MIDORI.so NAGATACHO
- - 代表者: 長野英章
- - 設立年: 2023年4月
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