KDDIとメディフォンが目指す医療現場の変革
2025年7月、東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2025」に、KDDIまとめてオフィス株式会社とメディフォン株式会社が共同出展することが発表された。両社は、医療分野での各種課題を共有し、互いの強みを生かして、革新的なソリューションを提案することを目指している。
背景と目的
急速に増加する訪日外国人患者に対応するため、医療機関には「言語対応力」と「緊急時の多言語サポート」が求められる。メディフォンは、遠隔医療通訳サービス「mediPhone」を活用してこの課題に取り組んでおり、全国の医療機関や自治体との連携によって高い信頼性を誇る。一方、KDDIまとめてオフィスは、医療従事者の業務効率化や経営改善、BCP(事業継続計画)まで幅広い医療DXソリューションを提供することが強みとなっている。
両社の連携により、医療機関の多様なニーズに応える新たなソリューションを示すことで、医療現場の課題を包括的に支援することが期待されている。
出展内容の見どころ
出展ブースでは、スマートフォンを活用した院内の働き方改革や、スターリンクを利用したBCP対策に関する情報が提供される予定だ。特に注目されるのは、遠隔医療通訳サービス「mediPhone」のデモンストレーションと特別料金プランの紹介であり、訪日外国人患者とのコミュニケーションを支える新たな技術を体験できるチャンスである。また、スマートフォンとナースコールの連携、AI音声認識を用いた電子カルテ入力支援といった、新たなDXソリューションも展示される。
展示会の詳細情報
- - 名称: 国際モダンホスピタルショウ2025
- - 会期: 2025年7月16日(水)~18日(金) 10:00~17:00
- - 会場: 東京ビッグサイト 西1ホール
- - 主催: 一般社団法人 日本病院会/一般社団法人 日本経営協会
- - 特別協力: 公益社団法人 日本看護協会
- - 入場方法: 事前登録制(公式サイトから無料登録可能)
- - 公式サイト: 国際モダンホスピタルショウ
メディフォン株式会社について
メディフォンは、医療通訳サービス「mediPhone」を中心に、医療機関の外国人患者受け入れを支援する事業を展開している。特に、医療者と患者の円滑なコミュニケーションを実現するため、最大32言語に対応したサービス提供を行い、99%超の応答率を誇る。また、2021年には健康管理に特化したクラウドシステム「mediment」を新たに立ち上げ、企業に向けた健康経営の支援にも力を入れる。
本社は東京港区に位置し、医療機関だけでなく自治体や医療団体への導入も進めるなど、幅広いネットワークを確立している。
結論
KDDIまとめてオフィスとメディフォンの共同出展は、今後の医療現場におけるデジタル化の促進と、より良い医療サービスの提供に貢献するものと期待される。両社の取り組みを通じて、医療現場がどう進化していくのか、目が離せない。さらに、新型コロナウイルスの影響が続く中、国際的な医療通訳の重要性は高まっており、この展示会での取り組みが医療改善につながることが期待される。