東京都庭園美術館「建物公開2024 あかり、ともるとき」:アール・デコ建築の美と光の世界に浸る
1933年に竣工した旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館本館)は、アール・デコ様式の建築美で知られています。
「建物公開2024 あかり、ともるとき」展では、この建物の魅力を「照明」という視点から紹介します。
フランス・パリでアール・デコ様式に魅せられた朝香宮夫妻は、帰国後に最先端の技術と最高級の素材を用いて、日仏のデザインが融合した邸宅を建設しました。
天井や壁面に施されたこだわりの照明器具は、邸宅のために制作されたものが多く、華やかさと独自性を演出しています。
本展では、各室の照明に関する解説や資料を通して、旧朝香宮邸の魅力に迫ります。
さらに、同時代のランプ類を展示するほか、窓を開け放ち、自然光が差し込む空間で、宮邸時代の家具や調度を用いた再現展示も楽しめます。
秋の穏やかな光に包まれた邸宅で、心に染み入るひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
展覧会のみどころ
1. 邸宅空間で感じる、季節と時間の移ろい
普段は作品保護のために閉じられている窓のカーテンが開け放たれ、大きな窓から庭園の景色を眺めることができます。
秋が深まるにつれて、繊細な陽の光の移ろいを長く楽しめる、しっとりとした季節。
窓から差し込む光が、アール・デコ様式の意匠や多彩な照明器具をより美しく際立たせます。
庭園も徐々に色づき始め、建物と自然の調和を楽しめます。
2. ウインターガーデン特別公開
3階のウインターガーデンが、期間限定で特別公開されます。
黒と白の市松模様が印象的な空間は、普段は公開されていない貴重な場所です。
この機会にぜひ足を運んでみてください。
3. 宮邸時代の趣がただよう再現展示
宮邸時代に使用されていた家具、テーブル、椅子、クローゼットなどが設置され、当時の雰囲気を再現した展示が行われます。
各室にランプをはじめとした調度を配置し、大食堂でのテーブルセッティングや、竣工当時の壁紙を再現した部屋など、邸宅の雰囲気を味わえます。
撮影について
会期中は、写真撮影が可能です。
ただし、フラッシュ、レフ板、三脚、自撮り棒、望遠レンズの使用は禁止されています。
また、安全確保のため、撮影をお断りする場合があります。
動画撮影はご遠慮ください。
関連プログラム
フラットデー
東京都庭園美術館は、すべての人が快適に過ごせる環境づくりを目指しています。
フラットデー開催日は、事前予約制となります。
障害者手帳をお持ちの方、小学生以下のお子様、各種割引対象の方は、予約不要です。
ゆったり鑑賞日
美術館をゆっくりと楽しんでいただけるよう、入館人数を制限し、普段よりも空いた環境で鑑賞できます。
車椅子の方や介助が必要な方も安心して過ごせるよう配慮されています。
ベビーアワー
赤ちゃん連れのご家族向けに、ベビーカーでの入館が許可される時間帯です。
展覧会情報
会期: 2024年9月14日(土)~ 11月10日(日)
開館時間: 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日: 毎週月曜日(ただし9月16日・23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日・24日、10月15日、11月5日は休館
会場: 東京都庭園美術館(本館+新館)
住所: 東京都港区白金台5-21-9
観覧料:
一般: 1,000円(団体割引: 800円)
大学生: 800円(団体割引: 640円)
中・高校生: 500円(団体割引: 400円)
65歳以上: 500円(団体割引: 400円)
小学生以下および都内在住在学の中学生: 無料
身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名: 無料
教育活動として教師が引率する都内の小・中・高校生および教師: 無料(要事前申請)
第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
アクセス:
目黒駅(JR山手線、東急目黒線)東口/正面口より徒歩7分
白金台駅(都営三田線、東京メトロ南北線)1番出口より徒歩6分
ウェブサイト: 東京都庭園美術館公式ウェブサイト
本展はオンラインによる事前予約制を導入しています。
記載内容は変更となる場合があります。最新の展覧会情報は、東京都庭園美術館のウェブサイトでご確認ください。