警備の未来を探る！ugo Proによる新たな防犯アプローチの実証実験

近年、小売り業界では人手不足が深刻化し、特に警備員の確保が難しい状況下にあり、万引き被害が大きな課題となっています。これを受けて、業務DXロボットの開発を手掛けるugo株式会社が、株式会社 JR東日本クロスステーションと提携し、日暮里駅のイベントスペースで実施したのが、警備ロボット「ugo Pro」を使用した防犯の新しい試みです。

新たな警備のカタチ

この実証実験では、多くの人が行き交うコンコースや催事スペースにおいて、ugo Proがどの程度の精度で人を検知し、安定して稼働できるかが試されました。特にユニークなのは、人を検知することで「いらっしゃいませ！」と声をかけ、潜在的な万引き犯に心理的なプレッシャーを与えるというアプローチです。この手法は従来の「犯人を捕まえる」警備から一歩進んだもので、店舗スタッフの負担の軽減と来客者に安心感を提供することを目的としています。

実証実験の成果と今後の展望

実際に行われた実証試験では、ugo Proは高い人検知精度を確保し、多くの来店者とのインタラクションを通じて、万引き抑止に成功しました。この新しいアプローチは、商業施設における警備の在り方を根本から変える可能性を秘めています。今後は、催事やイベントにおける万引き警備、夜間の店舗残置時の警備、さらにはキャッシュレス店舗の無人警備、さらにはワンオペレーション店舗における店番支援など、多様なシーンでの活用が期待されています。

AIロボット「ugo」とは

ugo Proは遠隔操作やAIによる自動制御を融合したハイブリッド型の業務DXロボットです。現場に応じた柔軟な対応ができるこのロボットは、警備だけでなく点検や案内といった業務もカバーし、人手不足が深刻な現場においては「人と協働するパートナー」として機能します。これにより、業務の持続可能性と効率化を促進し、デジタルトランスフォーメーション（DX）の実現を支援します。