『Kuruma Base』:クルマサービス化の新たな地平
背景とコンセプト
最近、自動車産業はかつてないほどの変革期を迎えており、「C.A.S.E」すなわちコネクティビティ、自動運転、シェアリング、電動化の4つの要素がその中心的な要素となっています。特に、シェアリング化やサービス化は、MaaS(Mobility as a Service)の重要な柱であり、これを支えるオープンプラットフォームが求められています。そこで誕生したのが「Kuruma Base」です。
このプラットフォームは、国際的な潮流を汲み取るものとして、革新的なサービスを展開するための基盤となります。スマートバリューは過去10年以上にわたって、独自のモビリティIoTサービスを開発し、その実績を活用して「Kuruma Base」を構築しました。
『Kuruma Base』の概要
「Kuruma Base」は、シェアリングサービスや盗難防止を視野に入れた事業者向けに設計されたプラットフォームです。月額料金で利用可能で、クルマに接続する専用端末、クラウド管理コンソール、スマートフォン向けアプリ、運用サポートが一体となっています。
このプラットフォームを使えば、事業者は低コストかつ迅速にサービスを始めることができます。ただし、特定の認可が必要な場合もあるため注意が必要です。
「Kuruma Base」という名称には、「クルマの革新を起こす基地」としての意味があり、利用者が集まり、新たなアイディアが生まれる場を目指しています。
利用可能なサービス
カーシェアリング事業者
カーシェアリングに必要な機能を網羅しており、独自にシステムを構築する必要がないため、大幅なコスト削減が期待できます。また、スマートフォンでのドアロック操作など、安全性を高める機能も充実しています。
個人間カーシェアリング事業者
従来の対面での鍵の受け渡しが不要になり、スマホでドアロックの管理が可能となります。安全性を確保しつつ、利用者に利便性を提供するこの機能は、多くの方に支持されることでしょう。
新車・中古車販売事業者
このプラットフォームを活用すれば、車両の利用を遠隔で制御できるようになります。オートローンの支払いが厳しい方でも、より利用しやすい条件での提供が可能です。
今後の展開
「Kuruma Base」は2019年5月にサービスを開始し、同時にカーシェアリングサービスも運用をスタートしました。今後は、2021年6月までに5社への提供を見込んでいます。
会社概要
「Kuruma Base」を運営するスマートバリューは、大阪を拠点とする企業で、クラウドソリューションやモバイル事業を中心に展開しています。
このように、「Kuruma Base」はクルマの未来を切り開くための重要なプラットフォームとして、今後もますます注目されることでしょう。