富山県における介護業界の現状と新たな取り組み
富山県が抱える介護分野の課題は深刻です。近年、介護業界では特定技能外国人の受入れが進む一方、まだまだ人材不足が続いており、特に地域の介護施設では人手不足が深刻です。令和2年度に外国人を受け入れた数が7名であったのが、令和6年度には415名にまで増加しましたが、調査によると依然として多くの事業所が雇用の予定を立てていないという状況が明らかになっています。特に、富山県では75.4%の事業所が今後の雇用予定を否定しており、これは前年度の71.2%からほとんど変わっていません。
このような背景の中、ONODERA USER RUN(OUR)は「令和7年度介護特定技能外国人マッチングから定着までの一体支援事業」を受託し、介護分野における人材確保を図るべく、特定技能外国人材と施設とのマッチングを支援する活動を本格化します。
特定技能外国人のマッチングに向けた具体的な取り組み
OURは特定技能外国人が県内で働けるよう、様々な支援を行う計画です。特に注目されているのは、初めて特定技能外国人を受け入れる介護施設向けに実施するセミナーです。このセミナーでは、受入れや定着に向けた実践的なポイントが共有され、施設側に安心感を提供します。
さらに、生徒から日本への紹介、そして仕事に就いた後の生活や定着支援までを一貫して行う「OURストレートスルー」という独自のシステムを用います。このシステムにより、準備から就業後のサポートまでがスムーズに行われるため、企業と外国人材の双方にとって非常に有利な環境が整います。
現在、OURは他の自治体での多くの委託事業を経験しており、すでに多くの外国人材が日本での職を得て活躍しています。この成功事例を活かし、富山県の介護業界でも同様の成果を目指します。
本事業がもたらす期待と展望
この支援事業の成功は、富山県の介護業界にとって大きな意味を持つと考えられています。人材不足を解消するためには、外国人材の受入れを積極的に進めることが必要です。OURの取り組みにより、介護施設が特定技能外国人を歓迎し、定着させる環境が整えば、地域の介護サービスの質も向上するでしょう。
今後、富山県における特定技能外国人の受入れが進み、多様なバックグラウンドを持つ人々が地域に根付いていく姿が期待されます。これを機に、介護業界がより魅力的な職場となることを願っています。
会社概要
ONODERA USER RUNは、東京都千代田区に位置し、特定技能に特化した人財紹介事業を展開しています。海外での人材教育や紹介を行い、2025年には8,908名の教育を実施した実績を持ちます。また、特定技能試験を通じて6,788名の合格者を輩出しています。今回の事業を通じて、官民が協力し、地域の介護業界を共に支える取組みが進展することを期待しています。