HPCサービス提供開始
2022-05-02 12:45:07
韓国ネイバークラウドがRescaleとHPC分野で提携しアジア展開を加速
韓国のネイバークラウド(Naver Cloud)が、世界的なクラウドサービスプロバイダーであるRescaleとの提携を発表しました。この提携により、ネイバークラウドは韓国における初のCSP(Cloud Service Provider)として、ハイパフォーマンスコンピューティングを活用したHPCaaS(High Performance Computing Cloud as a Service)を提供することになります。
Rescaleは、米国のカリフォルニア州サンフランシスコに本社を持つ会社で、これまでAmazon Web ServiceやMicrosoft Azureなどといった大手クラウドプロバイダーと協業に取り組んできました。今回、ネイバークラウドと連携することで、韓国の製造業におけるHPCの導入が加速し、アジア全体に広がる期待が寄せられています。
パートナーシップがスタートするのは2023年の下半期からで、特に韓国の大手製造業をターゲットにし、徐々に日本や他のアジア市場にも展開される予定です。このサービスを利用することで、現地のユーザーは同時にネイバークラウドのインフラを活用できるため、特に日本のRescaleユーザーにとっては非常にメリットがあります。
Rescaleは、自動車メーカーの上位10社のうち7社、米国のフォーチュン500に選出される企業200社以上にサービスを提供しており、その技術力は業界内外で高く評価されています。特に、エンジニアの生産性向上を図るため、クラウドベースのHPC環境を整備し、ITセキュリティと管理機能を堅持しながら、顧客のニーズに応じた柔軟なサービスを提供する体制が整っています。
航空宇宙やライフサイエンス、電気自動車、持続可能なエネルギーなど、多くの業界リーダーがRescaleのクラウドプラットフォームを導入しており、これにより市場に新たな商品を迅速に展開することが可能になっています。また、RescaleはFedRAMP認証を取得しており、これにより非常に高いレベルのセキュリティが保証されています。この認証は、米国政府におけるクラウドセキュリティの標準として位置づけられており、政府機関がクラウドサービスを導入する際の重要な基準となっています。
RescaleのCOOであるMatt Mckee氏は、「私たちは韓国で著名なIT企業であるネイバークラウドと提携できたことを喜んでおり、このプラットフォームがアジアのクラウドサービスプロバイダーへと広がるきっかけになることを期待しています。」とコメントしています。彼は続けて「多くの顧客がインフラに縛られることなく、研究開発の成果を市場に投入できるよう支援する所存です。」と意気込みを語りました。
また、ネイバークラウドのクラウド戦略・企画責任者であるSang-Young Han氏は、「今回のパートナーシップは、企業が大規模な投資なしでHPCサービスへアクセスできる機会を提供します。特に製造業のR&Dに対して高い需要に応えるプランを進めていくつもりです。」と述べ、サービスの提供に向けた期待を寄せています。
このように、韓国ネイバークラウドがRescaleと提携することで、アジアでのHPCサービスの展開は間違いなく加速していくでしょう。競争の激しいクラウド市場において、両社の協力がどのような成果をもたらすのか、今後の動向に注目です。
会社情報
- 会社名
-
Rescale Japan株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル6階
- 電話番号
-
03-6427-2800