東急ホテルズの新たな挑戦
東急ホテルズが展開するライフスタイルホテルブランド「STREAM HOTEL」が、国際的に権威のある「iFデザインアワード2025」を受賞した。この受賞は、地域との密接なつながりを重んじる新たなブランド体験の証明ともいえる。
「STREAM HOTEL」は、2024年1月に東京・渋谷と北海道・札幌の2拠点でスタートした。このホテルは、地域の新しい魅力を提示し、多様な旅行体験を提供することを目指している。特に、ナディアとの協力によって新たに生まれたブランディングとデザインが評価のポイントとなった。彼らは「DEEP COMMUNITY」というブランドコンセプトと、「Inspirational Local~見違えるローカル、叶えるローカル~」というメッセージを基に、旅行者にインスピレーションを与える空間を作り出している。
iFデザインアワード2025とは?
iFデザインアワードは、1953年に設立されたドイツの「iF International Forum Design」が主催しており、優れた工業デザイン等に与えられる賞である。特に今年の「iFデザインアワード2025」には、66か国以上から11,000件を超える応募があり、131名のデザイン専門家による厳正な審査が行われた。この中で選ばれることは、デザインの優れた実績を示す大きな名誉だ。
この度の受賞は、まさに「STREAM HOTEL」が誕生から1周年を迎えるタイミングでの成果であり、昨年の「2024年度グッドデザイン賞」に続く評価となった。今後、国内外の観光客に向けてこのブランドをさらに広めていく方針だ。
「STREAM HOTEL」の魅力
「STREAM HOTEL」は、そのビジュアルアイデンティティ(VI)のデザインが大きな特徴である。例えば、日本の伝統的な紋様「流水紋」をモチーフにした流れるラインを基に、各ホテルの立地するエリアの特産品や名所を抽象的に表現したカラフルなモチーフを取り入れている。これにより、訪れる客に地域の魅力を伝えつつ、思い出作りにも一役買っている。
ホテルのさまざまなアイテムやグッズには、ウィットに富んだコピーが盛り込まれており、宿泊者同士やスタッフとのコミュニケーションツールともなっている。また、アメニティに仕掛けられた工夫が、近隣のスポットや飲食店との出会いを促進している。
こうした取り組みが評価され、ブランドのエンゲージメントは従業員の意識向上にも寄与している。ゲストにとっては、単なる宿泊先ではなく、地域を感じる体験を提供される場となっている。
未来に向けた展開
東急ホテルズ&リゾーツは、今後さらに多様化していく旅行者のニーズを汲み取っていく方針だ。地域ごとの特色を生かしたホテルブランドの展開や運営を進め、旅行の楽しさや個性豊かな地域の魅力を積極的に発信していく。
「STREAM HOTEL」の受賞は、単なるデザインの評価にとどまらず、地域との結びつきを重視する新しいライフスタイルの象徴である。今後の展開が非常に楽しみだ。
【東急ホテルズ&リゾーツ株式会社概要】
所在地:東京都渋谷区道玄坂 1-10-7 五島育英会ビル 3 階
代表者:取締役社長 村井 淳
事業内容:ホテル、レストラン、会員制リゾートの運営
全国に広がる「東急ホテルズ」のネットワークは、ザ・キャピトルホテル 東急をはじめとし、独自の個性を持つホテルブランドで構成されている。