Vicor、双方向DC-DCコンバータBCM6135で受賞
2025年11月18日、Vicor Corporationは養成され、自社の双方向DC-DCバスコンバータモジュール「BCM6135」がGasgooより「最優秀技術応用賞2025」を受賞したと発表しました。この賞は、自動車業界における革新的な製品デザインとその使用に対し贈られるものです。
BCM6135の特長と性能
BCM6135は、800Vから48Vへの電圧変換を行うDC-DCコンバータで、わずか0.015L・58gのサイズながら、最大2.5kWの電力を供給できる能力を持っています。この受賞は、自動車業界で広く認識されている電源供給の課題を解決するための画期的な技術の高さが評価された結果です。
画期的な技術
BCM6135は、高電圧( HV )から安全特別低電圧( SELV )への変換を実現するVicor独自のSAC™技術を採用しています。この技術により、対称的な動作が可能な切替え、非常に高い効率、そして優れた過渡応答性能を実現しています。
このDC-DCコンバータの主な特長には次のようなものがあります:
- - 電力密度の向上: BCM6135を使用することで、電源システムのサイズと重量を現行のソリューションから50~80%削減可能です。
- - 高効率: 最高ピーク効率97.3%を達成し、従来と比較して33%の向上があります。
- - 迅速な過渡応答: その電流スルーレートは驚異の8.0MA/sを実現し、業界内で最速の過渡応答性能を持ちます。
- - 双方向電力変換: 降圧(800V→48V)及び昇圧(48V→800V)の両方に対応し、それぞれ同じピーク電力を出力可能です。
自動車技術への影響
Vicorのオートモーティブ・マーケティングディレクター、グレッグ・グリーン氏は、BCM6135による技術革新は自動車の電動化に大きな変革をもたらすと述べています。この技術を用いることで、自動車メーカーは電源システムを50%近く削減でき、また48Vバッテリーを排除することも可能になるため、車両の航続距離や性能を向上させることができます。
次世代自動車向けの新たな可能性
BCM6135の登場により、アクティブサスペンションの電源システムにおいても新たな革新が期待されています。この技術は、高過渡応答を可能にし、メインバッテリーから供給する電力の90%以上を回収することを目指します。
Hongfaの研究開発ディレクター、ピーター・リー氏は、「アクティブサスペンションにはミリ秒単位で応答可能なDC-DCコンバータが必要です。BCM6135を使用することで、我々は必要な性能を得ることができ、開発期間を大幅に短縮することができました」と語ります。
新しいアプリケーションの可能性
BCM6135の高い電力密度と効率性は、電動車両で採用が進む赤外線暖房システムにも重要な意味を持っています。このモジュールを使用することで、従来の低電圧バッテリーを排除し、配電システムの重さとスペースを最大70%も削減することが可能です。
Vicorは、今後も高性能の電源モジュールを通じて業界の発展に寄与し続ける意向を示しています。この度の受賞も、同社の技術革新への挑戦を象徴するものとなっています。