キリンが熱中症対策飲料を全国で無料提供
キリンビバレッジ株式会社(社長 井上一弘)は、熱中症対策飲料「キリン 世界のKitchenから ソルティライチ 500mlPET」を、46都道府県内の51の自治体に向けて、クーリングシェルターでの無料提供を7月中旬から開始します。この活動は、2015年から続けている「熱中症予防声かけプロジェクト」との連携として実施され、昨年よりスケールアップされています。
クーリングシェルターの重要性と現状
クーリングシェルターとは、熱中症特別警戒情報が発表された際に誰もが利用できる避暑施設であり、公民館や図書館など、冷房を完備した施設です。2024年4月1日に施行された「改正気候変動適応法」以降、気象庁からのアラートに応じて各自治体ではこの施設の設置が進められています。しかし、現在は全国の約1,714自治体の中で約750自治体がクーリングシェルターを設置している状況であり、さらなる周知が求められています。
特に、昨年の7月14日時点で343回の「熱中症警戒アラート」が発表されていることから、今年も高温が予想され、熱中症対策は急務です。クーリングシェルターの認知度向上を目指して、キリンビバレッジは普及活動を強化しています。
熱中症対策飲料「ソルティライチ」の魅力
「キリン 世界のKitchenから ソルティライチ」は、沖縄海塩による塩分と水分を補給できる飲料で、ライチの味を楽しめるのが大きな特長です。2011年の発売以来、健康的な熱中症対策飲料として多くのお客様に親しまれています。昨年の夏は販売数量が前年比1割増と好調で、今年もその流れを受け継いでいます。
あらためて、ソルティライチは美味しさだけでなく、適切な塩分・水分補給が可能な点が評価されています。特に、真夏の厳しい暑さの中で必要な水分補給をサポートします。
自治体との連携と啓発活動
キリンビバレッジは、自治体とともに熱中症対策セミナーを開催し、教育機関や地域イベントでも啓発活動を行っています。この取り組みの一環として、社員が「熱中症アドバイザー」として地域の防災意識を高めています。今年も155名の社員が全国で啓発活動を展開する予定です。
「熱中症予防声かけプロジェクト」は、一般社団法人ジャパンデザインが事務局となっており、官民一体で熱中症予防を目指しています。プロジェクトの中では、「声をかける」ことが重要な活動の一環として位置づけられています。
今年の展望と課題
今年の提供は約15,000本のソルティライチが計画されており、各自治体のクーリングシェルターでの配布が行われます。キリンビバレッジは、熱中症対策に対する啓発の重要性を訴え続け、飲料の提供だけでなく、より多くの地域において健康を促進したいと考えています。
また、クーリングシェルターのデータを可視化し、利用者が簡単に活用できるようにするための取り組みも進める予定です。改善点を反映し、より効果的な啓発活動を実現していくことが求められています。
キリンビバレッジは、これからも健康的で快適な夏を送り、熱中症を予防するための取り組みを進めていく所存です。クーリングシェルターに設置されたソルティライチを通じて、暑さをしのぎながら楽しい夏を過ごしましょう。