蓄電池の運用検証
2026-09-09 11:44:46

Tensor Energyが蓄電池のネガポジ運用に関する白書を発表、収益性を実データで検証

Tensor Energyが蓄電池運用の実データを基に検証した新レポート



Tensor Energy株式会社は、17か月にわたる実市場データを基に、蓄電池の「ネガポジ運用」に関するホワイトペーパーをリリースしました。レポートのタイトルは「日本の一次調整力(FCR)市場における蓄電池のネガポジ運用」で、主に日本の一次調整力市場における経済効果を扱っています。

ネガポジ運用とは?



「ネガポジ運用」とは、蓄電池を利用して電力の需給調整を行う運用方法の一つです。具体的には、充電中も市場に参加することで、収益を最大化することが可能になります。従来の「ポジのみ運用」では、充電中は市場から退出してしまうため、収益を得られる機会が制限されていました。このため、ネガポジ運用は経済的に有利と言われてきました。

17か月間のデータ分析



今回の研究では、2025年4月から2026年8月までの17か月間、東京、中部、中国、九州の4エリアを対象にしたシミュレーションを行い、ネガポジ運用が実際の市場でどの程度の収益をもたらすかを分析しました。結果は、ネガポジ運用がポジのみ運用を一貫して上回ったことを示しています。

ここでの収益は、各エリアにおけるFCR収益の集計値であり、東京1.31倍、中部1.30倍、中国1.32倍、九州1.33倍という結果が得られました。これは、どの地域でもネガポジ運用が優位であることを示しています。

アセット構成と収益の関係



興味深いのは、アセット構成によって収益性能が異なることです。単独蓄電池での増加率は31%であり、高圧太陽光併設の蓄電池では60%、低圧太陽光併設では45%の増加が見られました。この結果から、日中の太陽光を有効活用することで、収益をより引き上げることができることが明らかになりました。

容量価格と収益の相関



最近の市場では、容量価格が段階的に低下しています。2026年度以降、金額が10円/kWに設定されることが予想されており、これに伴い充電中の機会損失が大きくなります。レポートでは、この価格低下に対してネガポジ運用の重要性が増す可能性を指摘しています。

ネガポジマージンという新たな指標



今回のレポートでは、ネガポジ運用による追加収益を「ネガポジマージン」として定義し、具体的な数値を示しました。2025年度では22円から31円/kWh、2026年度では7円から16円/kWhになると予測されています。これにより、充電しながら市場にとどまることの価値が相対的に高まることが示されています。

まとめと今後の展望



Tensor Energyの担当者であるAndres Salazar氏は、レポートの目的について「業界内で経験的に語られてきたネガポジ運用の有利さを、実市場データをもとに定量的に示した」と述べました。この研究が、蓄電池事業者の運用判断に役立つことを期待しています。日本の再生可能エネルギー市場において、蓄電池の運用戦略はますます重要なテーマとなるでしょう。今後の実市場での動向にも注目です。

【レポート全文は公式サイトで公開中】
Tensor Energy 公式サイト


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会社情報

会社名
Tensor Energy株式会社
住所
福岡県福岡市中央区天神1-11-1ONE FUKUOKA BLDG. 7F
電話番号
090-2783-8996

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