アイコクアルファ、AIプラットフォーム「meviy」を導入し生産性向上を実現

ハンドクレーン業界のリーダーがチョイスしたAI技術

アイコクアルファ株式会社は、自社のハンドクレーン「ラクラクハンド」を展開する企業として知られています。その業界でのシェアはトップであり、航空宇宙や自動車産業向けの製品開発においても優れた技術を駆使しています。そんなアイコクアルファが新たに採用したのが、株式会社ミスミグループ本社が提供する機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」です。この取り組みは、設計から調達の業務プロセスを大幅に効率化し、生産性の向上に寄与しています。

課題の発生

アイコクアルファでは、製造の現場で「重いもの」を扱う際の作業負荷を軽減するために、「ラクラクハンド」という製品を開発しました。しかし、同社の設計作業では、3D CADデータを用いても、それを外部の加工業者に発注するためには紙図面を作成する必要があり、そのプロセスが業務時間を圧迫していました。アナログな手順での発注作業が多く、「設計から調達までにかかる工数を減らしたい」という課題が浮上していました。

meviy導入の背景

その解決策として、調達部門の担当者がAIプラットフォーム「meviy」を知り、設計部門と協力して導入を進めました。meviyの特徴は、3Dデータのみをアップロードすることで、即座に部品の見積もりや調達が可能になることです。このシステムにより、アイコクアルファは紙図面の作成業務を削減し、設計から調達までの流れをスムーズに実現しました。

導入後の効果

meviyを利用することで、アイコクアルファでは以下のような効果が得られました：

1. 時間の創出: 設計者は、3Dデータを即座にアップロードし、見積もりや調達を行えるため、紙図面の作成が不要になりました。これにより、数多くの工数を削減し、創出した時間を製品設計に集中させることができました。

2. 調達プロセスのデジタル化: 従来の手続きでは、紙図面の承認や多段階の回覧が必要でしたが、meviyの導入により「型番」だけで簡潔な発注が可能となりました。このシステムのデジタル化は、設計者と調達部門での連携を強化し、業務全体の効率を向上させました。

利用者の声

ラクラクハンド事業部の川合純一郎さんは、「メンバーに前向きに取り組んでもらうため、初めての仲間とともに導入チームを結成しました。ミスミのサポートもあり、設計者には使いやすい環境を提供できた」と語ります。

さらに、狩野俊郎さんは「設計者がmeviyを使って3Dデータを簡単にアップロードできる体験を通じて、その便利さを実感してもらいました。今後は更に多くの形状に対応できることを期待しています」と述べました。

まとめ

機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」は、アイコクアルファの業務に革命をもたらしました。設計から調達までのプロセスが一貫して効率化され、さらなる生産性の向上を可能にしています。これによりアイコクアルファは、ますます進化する製造業において競争力を維持し、顧客ニーズに応え続けることができるのです。今後もmeviyを通じ、製造業界におけるデジタルトランスフォーメーションが推進されることでしょう。