株式会社クレスコが推進する生成AI活用の現状と今後の戦略
株式会社クレスコ(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:冨永宏)は、生成AIの登場以降、積極的にその利活用を図っています。2022年から開始した取り組みがどのように進展し、今後何を目指すのか、主なポイントを振り返りながらお伝えします。
取り組みの背景
生成AIの技術的革新が進む中、クレスコは特にChatGPTの登場を受けて、2022年に従業員向け生成AIチャットサービス「CrePT」を構築しました。これにより、業務の効率化や品質向上を図るため、日々のコーディング支援や市場調査など多岐にわたる用途で利用が進んでいます。2023年5月にはその運用を開始し、使用率は着実に上昇中です。
2024年7月には社長直轄で「生成AIビジネス変革研究室」を設立しました。この取り組みは、各部門からの参加者や北海道大学の川村教授のアドバイザー的支援を受けながら、クレスコの中期経営計画の一環として「技術・デジタルソリューションの拡張」「デジタル変革実現」の二つのテーマに沿った活動を進めています。
顧客への新たな価値提供
顧客向けにも生成AIを用いた新たなデジタルソリューションを示しています。特にITサービスサイドでは、開発の質を向上させるために研究と顧客提案活動を強化しています。自社の「CrePT」を通じて得た知見を基に「生成AI環境構築サービス」を開始し、既に開発部門での利用率は62%に達する勢いです。これは生産性向上のための重要な一手です。
社内のデジタル変革促進
社内業務の生産性向上も重要な目標です。生成AIを活用し、特に管理部門の業務は「CrePT」を通じて72%の社員が利用するに至っています。2023年6月からは社内業務に関する照会への自動回答機能を持つ「社内コンシェルジュサービス」を試行しています。これにより、社員からの問い合わせ対応が効率化され、更なる業務改善が期待されています。
人材育成の取り組み
業務における生成AIの活用が進む中で、人材育成も欠かせません。このため、オリジナルのeラーニング教材「生成AIリテラシー講座」を2024年6月にリリースし、95%以上の社員が受講を完了しました。また、実践的なハンズオン講座も各部門で開催し、22部署以上が参加しています。
今後の展望
これまでの取り組みで生成AIの利用が浸透したクレスコですが、今後は「生成AI活用|基本方針全体像」を定義し、さらなる発展を目指します。「CRESCO Group Ambition 2030」及び「中期経営計画2026」を基に、生成AIを通じて生産性と競争力の最大化を図る考えです。
引き続き、生成AIビジネス変革研究室の活動を公開し、効果的かつ革新的な取り組みを展開していく姿勢を示しています。詳細については、公式サイトでの公開をお楽しみに。
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