新たな防犯の形「MIMAMORI AI」
2025年にアジラとNTT東日本が共同で提供を開始するクラウド型異常検知AIサービス「MIMAMORI AI」は、商業施設や無人店舗での事件や事故を未然に防ぐための革新的な取り組みです。本サービスは、有線・無線ネットワークと映像解析AIを融合させることで、リアルタイムでの異常検知を実現します。
1. 提携の背景
昨今、人口減少や少子高齢化による人手不足が深刻化するとともに、無人店舗の増加が見られる中で、リアルタイムの異常検知のニーズは急速に高まっています。これは特に、高齢者の利用が増加する商業施設や介護施設において重要な問題となっています。防犯カメラの利用はこれまで事故後の録画が中心でしたが、MIMAMORI AIはそれを超え、未然防止に寄与することが期待されています。
2. サービスの概要
「MIMAMORI AI」は、NTT東日本が提供するギガらくカメラの映像をクラウド上で解析し、人の動きや姿勢をリアルタイムで検知します。具体的には、骨格推定技術を用い、異常行動をすぐに検知して通知します。このシステムは、例えばエスカレーターの利用状況を監視し、利用者の不審な行動や事故の可能性を事前に検知することが可能です。機能には以下のようなものがあります:
- - 不審行動のリアルタイム通知
- - スピーカーやパトランプとの連携で迅速対応
- - クラウド管理により複数拠点の一元管理が可能
特に、事故の未然防止や店舗のサービス品質を維持するために、コインランドリーの利用などでの監視にも利用される予定です。
3. 導入のメリット
本サービスは小規模な商業施設や公共施設でも導入しやすい設計となっており、カメラ一台から利用を開始可能です。また、初期投資を抑えた月額制の料金体系も魅力です。既存のギガらくカメラと簡単に接続できるため、手軽に導入できる点が特長と言えるでしょう。料金は月額1.5万円程度(税抜)で提供予定で、必要に応じてオプション機能も追加可能です。
4. 社会に特化した利用シーン
「MIMAMORI AI」は様々な施設での多様な利用が想定されています。例えば、利用者の高齢化が進む公共施設では、事故の未然防止のためにエスカレーター付近での異常行動を検知し、注意を促すことが可能です。また、無人店舗のような監視が難しい場所では、AIによる自動監視がサービスの向上につながります。
5. 今後の展望
アジラとNTT東日本は、今後もAI技術の進化とともに新たな機能を追加し、業務の効率化や安全性の向上に寄与していくというビジョンを持っています。特に、治安の改善や快適な環境作りを目指して、独自の技術開発や機能の追加を進める見込みです。
テクノロジーを駆使した社会課題の解決に向けたこの取り組みが、安心で安全な暮らしを実現する一助となることが期待されます。