AIとドローンでクマの出没を対策する新システムが始動

秋田発！次世代型クマ対策システムが始動

秋田県五城目町に拠点を置く株式会社スリーアイバードが、「クマ早期発見・追跡・位置情報共有システム」の開発を進めています。この最先端のシステムは、AI技術を活用したドローンによるクマの早期発見を可能にし、全国的に深刻化しているクマの被害の緩和を目指しています。2024年11月21日より、個人や団体を対象に寄付や協賛の募金を開始し、実用化を目指しています。

背景と必要性

このシステムの背景には、全国各地で増加するクマの出没に対する危機感があります。クマは人里に近づくことで、事故や被害を引き起こす可能性があり、共生を願う声が高まっています。スリーアイバードは、2024年6月からは全国のドローンスクールと連携して害獣対策委員会を設立し、AIを利用した新たな発見方法を提案しました。最近の実証実験を経て、さらなる改良が進められています。

ドローンとAI解析の力

本システムの最も大きな特長は、ドローンとAI解析を組み合わせることで、隠れたクマの発見精度を向上させる点です。AIはリアルタイムでデータを解析し、可視カメラや赤外線、暗視カメラを用いて広範囲に探索します。これにより、人的負担を大幅に軽減し、クマの発見から追跡、位置情報の共有までを効率的に行うことができるのです。特に藪や草むらなどの視界が悪い場所でも、しっかりとした検知が可能になります。

事業の狙いと寄付の意義

スリーアイバードは、クマの位置を正確に把握し、迅速な対応ができる体制を整えたいと考えています。寄付は、このシステムの精度向上や運用ルールの作成、地域特性に合った展開に使用されます。また、寄付者に対しては特典が用意されています。例えば、100万円以上の支援を行った場合、ドローンの操縦士資格講習受講券や、企業ロゴの掲載などが特典として用意されています。

クマ対策の未来に向けて

本プロジェクトは、地域の皆さんとの連携を強化し、全国にクマ被害を軽減するためのモデルを構築することを目指しています。これにより、地元中学生からの提言を受けた形で進められるこのプロジェクトは、未来の世代に向けた持続可能な選択肢でもあります。地方からの挑戦が、全国のクマ対策に寄与し、多くの人にとっての安心に繋がることを期待しています。