海ごみゼロウィーク2025の活動概要
2025年5月31日と6月1日の2日間、福島県内にて「海ごみゼロウィーク2025」が開催されました。このイベントは、一般社団法人ふくしま海と緑のプロジェクトが主催し、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として行われました。[1]
開催場所と参加者
イベントは福島県内の4つの会場、いわき市、会津坂下町、三春町、福島市で行われ、合計261名の参加者が集まりました。特に三春町では初開催ということもあり、地域の高校生や中学生が積極的に参加しました。
初日は特に風が強く、いわき市の会場では予定していた勿来海水浴場から近隣の駐車場や海岸沿いの道路に変更されましたが、多くの参加者が集まり、様々な場所で清掃活動が行われました。
収集したごみと参加団体
参加者たちは、燃えるごみや燃えないごみを合わせて75袋以上のごみを集めました。具体的には、燃えるごみが43袋、燃えないごみが32袋という成果を上げています。関連する団体としては、いわき市役所、古河電池、福島南高校など、多岐にわたる協力団体が名を連ね、地域全体で環境保護の活動が促進されました。
参加者の体験と意義
昨年のアンケート調査によると、海洋ごみの約80%が陸から流れ込んでいることを知っている人は75%に達しましたが、実際に清掃活動に参加したことがある人はわずか25%ほど。今回のイベントでは、参加者の中で半数以上が初めての清掃活動ということで、多くの方が新たに環境保護への一歩を踏み出したことが分かりました。
また、参加者からは以下のような声が寄せられました。
- - 「タバコの吸い殻が多くて驚いたが、参加できて良かった!」
- - 「清掃活動は楽しくて、また参加したいです。」
といったコメントがあり、楽しみながらの環境活動が人々にいい影響を与えていることが伺えます。
福島市での新しい取り組み
特に福島市で行われた清掃活動では、バケツを使ってごみを集める新しい手法が試みられました。これにより、タバコの吸い殻など細かいごみを効率的に集め、最終的にゴミ袋を減らすことができました。参加者たちは、集めたごみを分別しながらその内容を確認し合うことで、環境意識の共有と認識を深めることができました。
交流の場としてのLINEオープンチャット
この活動を支えるもう一つの取り組みとして、「ふくしま『ごみ拾い』交流部屋」というLINEオープンチャットが設けられました。これは、参加者同士が清掃活動の感想や情報をやり取りするためのものです。これを通じて、より多くの福島県民が地域の環境問題についての意識を高め、ネットワークを築いていくことが期待されています。
未来に向けての展望
今回のイベントは、ただ清掃活動を行うだけでなく、参加者が実際に手を動かすことで海洋ごみや環境問題について考えるきっかけを提供しました。今後も「自分の周りからごみをなくす」という意識を持ち続け、多くの人々が参加できる機会を創出していくことが重要です。
日本財団の「海と日本プロジェクト」の理念に則り、海を未来へ引き継ぐための意識の輪が広がることを願います。
1]: 【海と日本プロジェクト】の詳細は[こちら