安田不動産、英国での学生専用住宅開発事業に参入
安田不動産株式会社が英国の学生専用住宅市場において、新たなプロジェクトを開始すると発表しました。この参画は、シンガポールの大手不動産デベロッパーであるFar East Organization社のグループ会社、Far East Orchard社との共同事業で行われます。また、これは安田不動産にとっては英国市場における初の事業参画となります。
プロジェクト概要
安田不動産が参画するプロジェクトは、グラスゴーとマンチェスターに位置する学生専用住宅で、各プロジェクトの詳細は以下の通りです。
グラスゴープロジェクト
- - 所在地: Osborne Street, Glasgow, 英国
- - 用途: 学生専用住宅
- - ベッド数: 273ベッド
マンチェスタープロジェクト
- - 所在地: Plymouth Grove, Manchester, 英国
- - 用途: 学生専用住宅
- - ベッド数: 239ベッド
これらのプロジェクトは、今後の変更がある可能性がありますが、いずれも学生にとって快適で安全な住環境を提供することを目指しています。
英国の学生住宅市場の現状
英国には多くの名門大学が存在し、国内外から集まる学生に高く評価されています。このことから、英国内の学生数は過去最高水準に達しています。しかし、同時に建設コストの上昇や開発に関する規制の厳格化が影響し、学生専用住宅(PBSA)の新規供給は著しく制限されています。
特にラッセル・グループに所属する大学が多い都市においては、学生用の住居が不足しており、需給のバランスが崩れています。このような背景から、安田不動産が参画するプロジェクトは非常に重要な意義を持つことになります。
事業の展望
本事業は、Far East Orchard社が持つ豊富な開発・運営実績を活かしたファンドを通じて進めていきます。このファンドでは、ラッセル・グループ所属の大学が立地する二つの都市(グラスゴーとマンチェスター)での土地取得を完了しており、今後も高品質な学生住宅を提供していく予定です。
社会への貢献
安田不動産は、学生住宅を通じて供給不足という社会的課題の解決に寄与したいと考えています。また、このプロジェクトは負担の少ない住環境を学生に提供し、学生生活をより快適にすることを目指しています。安田不動産は、英国及び海外での不動産事業における知見を深化させ、さらなる事業機会を開発していく方針です。
今後も、国内で培った経験をもとに、優れたプロジェクトの実施に努め、国際的な市場においても競争力を持って成長していく姿勢を示しています。