「かんしょくプロジェクト」の始動
一般社団法人最愛の食卓は、日本初の試みとして「かんしょくプロジェクト」を開始しました。このプロジェクトの主な目的は、企業活動から発生する調理済みの食事の再分配を通じて、食品ロスを削減することです。具体的には、余剰として捨てられる予定の食事を必要としている人々に無償で提供し、社会の中での食品の有効活用を促進します。
プロジェクトの背景
日本では年間に約472万トンの食品ロスが発生しており、企業や店舗から発生する事業系食品ロスはその半数、約236万トンに達します。特に多くは無駄に作られた調理済みの食事であり、需要予測の難しさがこの問題を助長しています。このプロジェクトによって、企業の余剰食材を無駄にすることなく、必要としている人々に届ける新たな仕組みを確立しようとしています。
一方で、相対的貧困率が15.4%という日本ならではの状況も影響し、経済的に食料アクセスが難しい人々が増加している現状も影響しています。欧米諸国では食材再分配が進む中、日本でもようやく法制度の見直しが進んでいる状況ですが、本プロジェクトのようなアプローチが一層の普及を目指します。
措置と流れ
かんしょくプロジェクトは、以下のプロセスで活動を行います。
1.
食事の回収:社員食堂やホテルのビュッフェなどから、まだ食べられるが食べる人がいない食事を収集します。
2.
安全な輸送:独自のシステムを使い、集めた食事を適切な場所に安全に輸送します。
3.
食事の提供:NGOやNPOなどの団体と協力し、必要な人々にボランティアスタッフによって食事を配布します。
このプロジェクトは、食品ロス削減だけでなく、食品寄付の促進や食料のアクセス確保に取り組んでおり、消費者庁の「食の環(わ)」の取り組みにも賛同しています。
参加者・協力者を募集中
かんしょくプロジェクトでは、様々な参加者を募っています。提供可能な食事をお持ちの企業、食事を受け取る場所を提供してくださる方々、さらにボランティアスタッフとして参加してくださる方々が必要です。興味がある方は、プロジェクトの公式サイトから問い合わせを行うことができます。
プロジェクトの目指すところ
一般社団法人最愛の食卓は、全国どこでも調理済みの食品ロスをなくし、食に困っている方々に温かい食事を提供する心を持って活動しています。「かんしょくプロジェクト」の立ち上げにより、この理念を実現するための新しい一歩を踏み出しました。このプロジェクトが広がり、持続可能な社会の実現に貢献できることを期待しています。
運営団体について
最愛の食卓は、日本各地での食品ロス削減活動を行い、社会的な課題に対する解決策を提供しています。あらゆる人と食に関するコミュニティを築くため、日々努力を重ねています。このプロジェクトは、AGBIOTECH株式会社との連携によってさらに広がり、多くの人に温かい食事を届けることを目指しています。