脱炭素社会実現へ向けた展示会「ENEX/DER・Microgrid Japan 2022」
2022年1月26日から28日にかけて、東京ビッグサイトにて「ENEX/DER・Microgrid Japan 2022」が開催されました。このイベントは、日本が目指す2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向け、省エネや再生可能エネルギーをテーマにしたものです。全国から169社・団体が参加し、321のブースで最新の技術やサービスが紹介されました。
多彩な出展企業とその取り組み
関西電力のゼロカーボン化トータルソリューション
関西電力は、企業のサステナブル経営を支援するためのゼロカーボン化トータルソリューションを展示しました。このソリューションは、省エネを促進し、同時にコストの削減を可能にする仕組みが特徴です。
日本ユニシスの環境価値を重視した提案
日本ユニシスは、「環境にやさしい分散エネルギー社会への挑戦」をテーマに、V2Xや分散リソース制御などの技術を紹介しました。サステナブルな社会の実現を目指し、デジタル技術を活用したゼロエミッション社会の構築を進めています。
神奈川工科大学とエコーネットコンソーシアムのIoT住宅
神奈川工科大学とエコーネットコンソーシアムは、カーボンニュートラルに貢献するIoT住宅の展示を行いました。特に、エネルギー管理システム(HEMS)の標準規格である「ECHONET Lite」の普及を目指しています。
テイエルブイのIoTを活用したトラブル予兆管理
テイエルブイは、蒸気の利用課題を解決するためのIoT技術を展示し、トラブル予兆管理サービスを提案しました。業界横断での省エネとコスト削減の実現を狙っています。
新エネルギー・産業技術総合開発機構の省エネ技術
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2050年に向けた省エネ技術の展示を行い、注目の研究開発成果を紹介しました。特に、未利用エネルギーの活用技術や、新しい運輸分野の技術開発の動向について発表しました。
脱炭素社会実現のための講演セミナー
展示会では、脱炭素社会の実現に向けたさまざまな講演セミナーも開催されました。
- - 松本真由美氏(東京大学)による各国の脱炭素化戦略
- - 高橋成生氏(日産自動車)の生産領域での取り組み
- - 中村良道氏(スマートエナジー研究所)が公演した次世代EMSの活用事例
さらに、地域マイクログリッドに関連するテーマとして、小宮山涼一氏(東京大学)による地域マイクログリッドへの期待についての講演が行われ、参加者からの関心を集めました。
会場に広がるエネルギーの未来
「ENEX/DER・Microgrid Japan 2022」では、今後の持続可能な社会に向けた具体的な道筋が示され、多様な企業の取り組みが一堂に集まりました。再生可能エネルギーの普及や地域マイクログリッドの強化に向けた施策が、今後ますます重要になっていくことが見込まれます。参加した企業や団体の取り組みによって、カーボンニュートラル社会の実現に向けた動きが加速することでしょう。参加者は新たな知識を得るだけでなく、ビジネスマッチングの機会も多く得られ、充実した三日間となりました。
今後も、このようなイベントを通じて脱炭素社会の実現に向けた様々な取り組みが進められることを期待しています。