出前館がAIスキル面接サービス「HireRoo」を活用しエンジニア採用改革を推進

出前館がAI時代の採用を加速する

株式会社出前館は、AIを駆使したスキル面接サービス「HireRoo」を導入し、エンジニア採用の手法を大きく改革しました。この新たな取り組みは、候補者のスキルを可視化し、選考プロセスの効率化に繋がっています。出前館の主な拠点は東京都渋谷区で、全国47都道府県へのデリバリーサービスを展開しています。エンジニア組織は200名以上にまで成長し、採用活動は新しい課題に直面しています。

導入の背景

出前館では、エンジニアの採用において、従来の技術試験の採点が現場エンジニアによるコードレビューに依存しており、その負担が大きくなっていました。また、他社のコーディング試験ツールでは、オリジナル問題を作成することが難しく、職種やレベルに適した評価ができないという課題も抱えています。これにより、選考基準を経営層や非エンジニアに説明する際のハードルも高くなり、評価基準の共有に苦労していました。

新サービスの導入効果

新たに導入された「HireRoo」により、次の効果が得られています。

1. 採点工数の削減
自動採点機能が追加されたことにより、専門知識が無い人事担当者でも選考基準に基づいて通過判定が行えるようになりました。その結果、現場エンジニアの採点負担が大幅に軽減され、採用業務が効率化されています。

2. 柔軟な試験設計の実現
職種やレベルに応じて問題設定が可能に。基礎知識から実務に直結する設計力まで評価できることから、書類や面接では判断が難しい即戦力となる人材の見極めに繋がっています。

3. 評価基準の可視化
自動採点スコアの導入で、社内の説明がスムーズに行えるようになり、経営層も納得できる評価基準が整備されました。これにより、採用基準の透明性が向上し、社内合意形成が容易になっています。

今後の展望

出前館の執行役員である米山輝一氏と人材採用グループマネージャーの小宮唯氏は、書類選考の前にコーディングテストを行う新たなフローを検討しています。これにより、スキルを有しながらも書類選考で見落とされる候補者が出る可能性を減らし、より適切な人材採用を実現したいと考えています。「エンジニアであればコードで示すべき」という姿勢のもと、採用フローを見直し続け、質の高いエンジニアを迎え入れる体制を確立を目指します。

「HireRoo」について

「HireRoo」は、エンジニアリング組織の採用力と技術力を向上させるために必要不可欠なスキル評価のプラットフォームです。現在、200社以上に導入され、累計選考数は50,000件を超えています。ビックテック水準の採用が容易に行えるこのサービスは、企業の採用活動におけるミスマッチを防ぎ、面接官の判断基準を標準化するためのものです。今後も出前館は「HireRoo」を通じて、エンジニア育成や採用の最適化を進めていく方針です。

会社名：株式会社出前館
所在地：東京都渋谷区
代表者：矢野哲