ホームステージングガイドライン
2021-06-23 13:00:04
日本初のホームステージングガイドラインが策定され、業界の透明性向上へ
日本初のホームステージングガイドラインについて
日本ホームステージング協会は、国内でのホームステージングの健全な発展を目指し、初となるガイドラインを策定しました。この取り組みには、業界内での透明性向上やトラブル防止が含まれています。
背景:ホームステージングの急速な普及
2017年以降、ホームステージングは不動産業界を中心に広まり、リフォーム業界など多くの分野で活用されています。特に2020年からのコロナ禍では、非接触型のVRホームステージングが普及し、オンラインサービスも注目を集めています。しかし、利用が増える中で様々な問題も浮上してきました。具体的には、家具の搬入時の傷や汚れ、責任の所在が不明確などのトラブル報告が相次いでいます。
ガイドラインの目的と内容
日本ホームステージング協会は、業界のトラブルを防ぎ、ホームステージングの正しい理解を広めることを目的に、ガイドラインを策定しました。主な内容には次のような項目が含まれます:
1. 目的と対象者:ガイドラインの目的を明確し、ホームステージングを提供する事業者やホームステージャーを対象としています。
2. 教育とトラブル共有:教育や指導、またトラブル情報の報告を通じて知識を共有します。
3. 行動指針とコンプライアンス:適正なサービスを提供するための行動指針が示されています。
4. 健全なビジネス環境の構築:見積書や明細書の提示、損害保険の付保、相談窓口の設置などを通じて、顧客との信頼関係を築く努力が求められます。
また、新型コロナウイルスに対する予防対策やVRホームステージングの扱いについても明記されています。
不安を感じる業界関係者の声
ガイドライン策定にあたり、日本ホームステージング協会は不動産業者を対象にアンケートを実施しました。この結果、64.9%の業者が「明確なガイドラインが欲しい」と回答し、具体的な不安要因として「コスト」や「責任の所在の不明確さ」が挙げられました。また、約4割がホームステージング利用に不安を感じていることが分かりました。特に「指標が定まっておらず、物件に傷を与える可能性がある」との意見が多く見受けられました。
今後の展望と協会の役割
日本ホームステージング協会は現在、活動を継続しながらホームステージングの認知度を高め、業界の発展を目指しています。ガイドライン策定を皮切りに、さらなる普及活動が期待されています。協会の代表理事、杉之原氏は、「今後もホームステージングが多様な分野で役立ち、多くの人々に支持されるためにも、しっかりとした指針が不可欠」と述べています。
まとめ
ホームステージングに関するガイドラインの策定は、日本の不動産業界にとって大きな意義があります。業者が安心してホームステージングを利用できる環境を整えることで、より多くの人々にその価値が伝わることでしょう。ガイドラインは、誰でもネット上でアクセス可能で、今後のホームステージングの発展に寄与することが期待されます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 日本ホームステージング協会
- 住所
- 東京都江東区木場6丁目4-2 KIビル4F
- 電話番号
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