磐梯町と株式会社ウィザスが包括連携協定を締結
2025年9月2日、福島県磐梯町にて、株式会社ウィザスと磐梯町は地域における社会課題解決及び持続可能なまちづくりを目的とした包括連携協定を締結しました。本協定の調印式は磐梯町役場の大会議室で行われ、磐梯町の佐藤淳一町長、田中勝副町長、中川綾教育長、玉橋尚和行政経営課長が出席し、ウィザスからは生駒富男社長や関係者が参加しました。
式典で佐藤町長は、「この協定は住民に外国人を知る良い機会を提供し、交流を通じて外国人の就職の場を広げることが期待される」と語り、地域の発展に向けた意義を強調しました。ウィザスの生駒社長は「少子高齢化や人口減少といった大きな社会変化の中、当社の強みを活かして磐梯町の多文化共生に寄与していきたい」と述べ、協働の意義を示しました。
また、同日に開催された磐梯町主催の外国人採用説明会では、「外国人採用基礎知識セミナー」が行われ、参加者に日本で就労する外国人の現状や在留資格の種類について詳しく説明されました。セミナーでは、外国人材を受け入れた企業の実体験や、就労中の外国人からの声も紹介され、具体的な事例が共有されました。さらに、個別相談会では、各企業の状況に応じた在留資格についてのアドバイスも行われました。
この協定によって、磐梯町とウィザスは両者の強みを最大限に発揮し、地域密着型の人材育成と教育環境の充実を図ります。多文化共生を実現し、文化の多様性を尊重しながら豊かで活気のある地域社会を創造するための取り組みを進めることが目指されています。
磐梯町の魅力
磐梯町は、名峰・磐梯山の麓に広がる自然豊かなエリアで、人口は約3,200人と小さな町ですが、観光や農業、教育など多様な分野で特色あるまちづくりを進めています。「小さくても強く輝く町」を目指し、行政手続きのデジタル化やAIを活用した業務効率化を進めており、スマート自治体として高く評価されています。また、町民参加型の政策形成を重視し、ICT教育や地域資源を生かした体験学習を通じて、次世代育成にも力を入れています。地域全体で包摂的なコミュニティを築くことを目指しています。
株式会社ウィザスの取り組み
株式会社ウィザスは、大阪に本社を構える教育関連企業で、広域通信制高校を中心に学習塾事業や外国人向け日本語教育を行っています。創業50年の歴史を持つ同社は、96ヵ国から来た12,000人以上の外国人に対して教育と支援を提供した実績があります。ウィザスは、人々の「学ぶ」「働く」「暮らす」を支える取り組みを進めており、地域社会への貢献を重要視しています。
磐梯町とウィザスの包括連携協定は、地域の未来を支える重要な一歩として、多文化共生を実現し、地域の活力を引き出す取り組みのプロセスとなるでしょう。今後も磐梯町の特色を活かした持続可能な発展に向けた施策が期待されています。
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