建設業界のデータ活用を転換する「Connectix Build」
トランスコスモス株式会社と株式会社Arentが共同で開発した新たなサービスプラットフォーム「Connectix Build」は、建設現場から生成される膨大なデータを自動で統合し、活用するための画期的なソリューションです。このプラットフォームは、建設業界におけるデジタル化の進展にもかかわらず、実際の業務において十分な効果を上げられないという現状を打破することを目指しています。
デジタル・ディスコネクトの解消
近年、建設業界ではBIM(Building Information Modeling)やCIM(Construction Information Modeling)をはじめとした高度なデジタルツールの導入が進んでいます。しかし、データの分断、つまりデジタル・ディスコネクトという課題が依然として存在しています。この問題は、現場で発生する図面や書類、写真、チャット履歴などのデータが異なるツールやシステムに孤立し、効果的に活用されずにいることに起因しています。
「Connectix Build」は、トランスコスモスが40年以上にわたり築いてきた建設業界への知見と、Arentが持つ先進的なAIテクノロジーを融合させ、デジタル・ディスコネクトを解消します。データを「つなぐ」というコンセプトのもと、業務の効率化と生産性向上を図ります。
3つのコアバリュー
1. プロセスの連携
「Connectix Build」では、ArentのAIクラウド工程管理システム「PROCOLLA」やBIM支援ソフト「Lightning BIMシリーズ」と連携することで、各種システム間の手動データ転記やインポート・エクスポート作業を排除します。これにより、一貫性のあるデータフローを実現し、業務プロセスを一つのワークフローとして再定義します。
2. データの蓄積と活用
データとツールを効果的に連携させ、業務プロセスを再構築することで、定型業務の自動化をも可能にします。設計変更の即時共有や検査記録の自動紐付けなどにより、業務の効率化と生産性の向上を実現します。
3. 知識の活用と技術継承
現場で生成されるデータを基に、ベテラン技術者の思考過程を可視化し、組織全体のナレッジを生かす仕組みを構築します。これにより、暗黙知が組織の資産へと転換され、技術の継承が促進されます。
未来への展望
「Connectix Build」は、建設業における生産性の向上と持続可能な成長基盤の構築を目指しています。トランスコスモスとArentは、顧客企業と共に過去の知恵を活用し、未来に向けた真のパートナーシップを築くことを目指しています。また、今後は企画、設計、調達、維持管理など、各領域に向けたDX関連サービスの展開も計画しています。
セミナーのご案内
「Connectix Build」について詳しくは、以下のセミナーにてご紹介します。
- - イベント名:JAPAN BUILD TOKYO -建築・土木・不動産の先端技術展-
- - 会場:南展示棟 1階
- - 日時:2025年12月10日(水)12時00分~12時45分
- - 講演タイトル:「データで『つなぐ』建設の未来を創造する」
この革新的なプラットフォームが、建設業界におけるデータ活用の新たな扉を開くことを期待しましょう。