岐阜市に誕生した無人キャッシュレス古着店の新しいかたち

岐阜県岐阜市北島に、障害福祉事業所の「テン・カラーズ株式会社」が運営する新しいスタイルの古着店舗「コノハナアーツ」がオープンしました。これは、24時間いつでも入店できる完全無人店舗で、キャッシュレス決済によるシステムを採用しています。昔ながらの古着販売のスタイルが、新たな形で現代のニーズに応える試みとして注目を集めています。

店舗は、プレハブの事務所を独自にラッピングしたデザインで、外壁にはストリートアートが施されており、目を引く印象を与えます。また、店内はアンティーク家具でレイアウトされ、落ち着いた雰囲気の中で自分のペースで商品の選択を楽しめるようになっています。古着好きには堪らない、ヴィンテージやレギュラー古着が豊富に取り揃えられています。

営業とサービス内容

この新店舗では、LINEミニアプリを活用した会員登録が特徴です。入店する際は、店舗入り口にあるQRコードを読み取ることで簡単に会員認証を受けることができ、誰でも気軽に出入りすることが可能です。24時間営業のため、忙しい方でも自分の都合の良い時間にショッピングが楽しめます。

入店した後は、各アイテムについているカラーチップを参考にして価格を確認し、店内の決済端末を利用したキャッシュレスでの会計を行います。会計が終わったら、ハンガーをラックに戻すだけというシンプルな運営スタイルが整っています。また、一部アイテムについては、画像を選択することで直接会計ができるなど、利便性が高いのもポイントです。

セキュリティと運営方針

無人で運営されているこの店舗でも、セキュリティ対策は万全です。入室情報はLINEミニアプリで管理され、24時間体制でライブモニタリングを行うネットワークカメラシステムが設置されています。これにより、安全に安心して買い物を楽しむことができる環境が整えられています。

「テン・カラーズ株式会社」は、岐阜県西濃地域を拠点とする障害福祉事業を行っており、放課後等デイサービスや生活介護、就労支援を通じて地域の福祉に貢献しています。特に「コノハナアーツ」は、古着のリユースを推進しながら、障害者の就労機会創出への取り組みも兼ねています。

具体的には、生活介護事業所「らしかリビ」と、就労支援事業所「らしかファーム」の利用者が、古着の仕入れや商品のメンテナンス、店舗清掃を行っています。店舗で得られる収益は、利用者への工賃として分配され、彼らが自立に向けた経済的な支援を受けることができるシステムが確立されています。これにより、働く喜びを感じてもらいながら、地域貢献も実現できているのです。

まとめ

「コノハナアーツ」は、古着屋としての魅力だけでなく、障害者の可能性を広げる場としての役割も果たしています。ファッションを楽しむ空間でありながら、地域との繋がりを強化し、社会参加の機会を提供しています。ぜひ、この新しい形の店舗で、古着を通じての新しい体験をしてみてはいかがでしょうか。営業時間は年中無休の24時間営業ですので、いつでも気軽にお立ち寄りいただけます。詳しい情報は、公式インスタグラムでも公開していますので、ぜひご覧ください。