新潟市の新たな交通手段「しも町オンデマンドバス」の実証実験
新潟市が誇る新たな交通手段、オンデマンドバス「しも町オンデマンドバス」の実証実験が、2020年12月7日からスタートしました。この実験は、新潟交通株式会社と日本ユニシス株式会社が共同で行い、SWAT Japanがその配車アプリケーションを提供しています。
このオンデマンドバスは、経済産業省と国土交通省が推進する「スマートモビリティチャレンジ」の一環として、新潟市の「しも町」エリアで試験的に運行されることになります。従来の定時・定路線のバスではなく、乗客の需要に応じて運行されるため、より利便性の高い移動手段が提供されることが期待されています。
アプリケーションの概要
SWAT Japanが開発したアプリケーションは、乗客用、ドライバー用、管理者用の3つに分かれています。これにより、各利用者がスムーズにサービスを利用できるように設計されています。
- - 乗客用アプリ:利用者はスマートフォンを使って、乗り降りする場所や希望の乗車時刻を簡単に入力し、オンデマンドバスを予約することができます。これで混雑したバスの運行からの解放感を体験できます。
- - ドライバー用アプリ:運転手は乗客からの予約が入ると、アプリによって生成されたルートをもとに目的地まで送迎します。ナビゲーションが色分けされているため、運転もストレスなく行えます。
- - 管理者用アプリ:管理者はリアルタイムで車両の移動状況を確認でき、更に予約管理や移動履歴の分析を通じてサービスの質を向上させることが可能です。
実証実験の詳細
「しも町オンデマンドバス」の実証実験は、しも町エリアと本町・古町周辺、さらに新潟市役所や新潟大学病院間で運行されます。今回の実験は約3か月間にわたり、土日祝日および年末年始の運休を挟んで実施される予定です。運賃は210円で、予約はアプリや電話を通じて可能です。
SWAT Japanの取り組み
SWAT Japanは、最小限の車両台数で複数の乗客を効果的に相乗りさせる高精度のルーティングアルゴリズムを持ち、世界中で多くの現地交通課題を解決するための技術を提供しています。今後もオンデマンドバスの導入を通じて、地方や都市の交通問題に取り組む姿勢を崩しません。
今後の展望
この実証実験の結果は、新潟市の移動サービス向上に向けた重要なデータとなり、次年度以降の検討材料となります。オンデマンド交通が地域に根付けば、住民の生活利便性が向上し、新たな地域活性化に繋がることが期待されています。新潟市内を快適に移動したい方々は、この新しい交通手段をぜひ利用してみてはいかがでしょうか?