近畿圏マンション価格上昇
2024-07-29 10:25:21

LIFULL HOME'S発表、2024年近畿圏新築マンション価格上昇の動向

2024年近畿圏新築マンション価格の急上昇



株式会社LIFULLが運営するLIFULL HOME'Sは、2024年の新築マンションに関する価格調査を発表しました。近畿圏、特に京都府において、以前は想像できなかったほどの価格上昇が見られ、同社のデータによると、京都府のマンション価格は30.6%も急上昇しています。この価格上昇は、大阪府や兵庫県とも比較しても顕著なものとなっています。

1. 価格上昇の背景


昨今の不動産市場では資材価格の高騰が続いており、この影響が近畿圏全域で顕在化しています。特に大阪市内や京都市では、中心部で1億円を超える進行中のマンション分譲が相次ぎ、多くの消費者が不安を抱えています。これに加え、長期金利の上昇が住宅ローンの負担をさらに重くしており、購入希望者は「いつ、どこで購入するか」という選択に苦しむことになるでしょう。

2. 大阪市内の動向


具体的に見てみると、大阪市内の新築マンションで最も価格が高い区は福島区で、平均㎡単価はなんと200万円超え。この価格は東京23区と同水準で、前年同期比で213.3%の上昇を記録しています。一方、大阪市外の区域の平均㎡単価も上がっており、特に池田市や茨木市などが目立ちます。

3. 京都府の市場状況


京都府に目を向けると、同地域では平均㎡単価が102.3万円になっており、これもまた大きな上昇です。特に京都市東山区と中京区での分譲活動が活発で、従来の価値観を覆すような価格設定がなされています。また、景観規制のために高層マンションの建設が難しい中、小規模で希少性の高い物件が増えており、富裕層やインバウンド需要がこの現象を加速しています。

4. 兵庫県の動向


兵庫県内では、平均㎡単価が137.5万円に達する神戸市灘区が特に注目されます。県全体では2.3%の増加に留まるものの、神戸市内では価格が跳ね上がっています。特に新築マンションの分譲が人気で、住宅市場は活性化していますが、都市よりも郊外に住みたいファミリー層の動きも見受けられます。

5. 地域ごとの影響


近畿圏の新築マンションの価格上昇は、首都圏と異なり、その構造が「山脈型」となっていることが特徴です。つまり、京都、大阪、神戸の中心部で価格が高く、周辺地域に向けて徐々に下がる傾向があります。最近、大阪市内のタワーマンション開発が進む一方で、京都市や神戸市の価格水準も上昇してきており、この3都市の競争が不動産市場に影響を及ぼしています。

6. まとめと今後の展望


このように、近畿圏の新築マンション価格は全体的に急上昇しており、特に京都府での価格上昇が注目されています。今後は、これらの地域での人口の郊外化が進む可能性が高く、ファミリー層が新たな住居を求める動きがより顕著になるでしょう。LIFULL HOME'Sのデータは、これからの不動産市場を見続ける上での重要な指針となると考えられます。


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会社情報

会社名
株式会社LIFULL
住所
東京都千代田区麹町1-4-4
電話番号
03-6774-1600

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