株式会社HAKKOU JAPANが発信する新しい発酵のカタチ
信州大学が生み出したスタートアップ、株式会社HAKKOU JAPANがついにオンラインショップ「発酵屋」を始動しました。これは、発酵に関連した新しいライフスタイルの提案を目指す企業であり、科学と伝統が融合した取り組みです。発酵の日である8月5日に、HAKKOU JAPANはその幕を開け、発酵のチカラを活かした生活を楽しむことを目的としています。
ブランドステートメント「おいしいから続く、続くから整う」
HAKKOU JAPANの代表取締役、岡本駿平氏は「おいしいから続く、続くから整う」という理念を掲げており、発酵食品の持つ魅力を余すところなく伝える商品を提供しようとしています。ここで強調されるのが「体外発酵」と「体内発酵」という独自の観点です。前者は食材そのものの発酵作用を指し、後者は腸内環境を整える力を強調しています。
発酵文化と科学の融合
日本には、味噌、醤油、納豆、漬物など、多様な発酵食品文化が根付いています。これらは微生物の働きによって生まれ、独特の風味を持っています。HAKKOU JAPANでは、これらの文化的背景を科学的に掘り下げながら、両者を融合させるべく商品設計を行っています。これにより、味わい深く、体にも優しい食品が生まれるのです。
デザインに込められた思い
HAKKOU JAPANのロゴには、大正時代の書体や朱印文化が現代風にアレンジされています。ブランドカラーとしては「日の丸の赤」と「青褐(あおかち)」が採用されています。パッケージデザインはシンプルでありながら、発酵という日本独自の文化を的確に表現することを目指しています。「わかりやすさ」と「品のあるシンプルさ」が特徴です。
提供する商品ラインナップ
HAKKOU JAPANの商品は、主に国産素材にこだわって開発されています。その代表例として「甘酒と米粉のグラノーラ」があり、これは無添加・グルテンフリーで、白砂糖を全く使用していない体に優しい逸品です。また、イソフラボンたっぷりの「乾燥納豆」も大変注目を集めています。使用している大豆は長野県産の「スズロマン」のみで、余計な添加物は一切除外されています。
科学的アプローチで進化する発酵技術
今後、HAKKOU JAPANは発酵マッピング技術を活用し、発酵食品の品質向上を目指します。これは食品に含まれる微生物や代謝物を科学的に解析し、味や香りを「見える化」する技術です。これにより、従来の職人の勘に頼らずに、再現可能な味作りが実現されます。
産学連携による新たな展開
HAKKOU JAPANは信州大学との連携を進めています。岡本氏は「日本の発酵文化は世界に誇るべきものであり、その真の価値を消費者に伝えたい」と意気込みを語っています。地域の伝統を発掘し、その価値を再定義しながら、新たな発酵食品の可能性を追求していく将来的なビジョンを持っています。
HAKKOU JAPANの持続可能な成長モデル
経済的利益を発酵に関する研究に再投資する持続可能なモデルがHAKKOU JAPANの特徴です。これにより、日本独自の発酵文化の価値を継承し、未来へつなげていく取り組みが進められています。
信州大学発のスタートアップとして、その可能性を広げるHAKKOU JAPAN。私たちの食生活に新たな風を吹き込む発酵の力に、これからも注目です。