歴史と現代が交差する京都の新たな酒粕文化拠点
2022年3月1日、京都・烏丸高辻に新しくオープンした「純米酒粕 玉乃光」は、創業350年を誇る酒造・玉乃光の新たな挑戦です。このレストランとショップは、玉乃光の伝統的な酒造りの過程で生まれる、栄養価が高く無添加の酒粕を中心とした料理や商品が楽しめる場所として、多くの人々に新たな食体験を提供します。
玉乃光のこだわり
玉乃光の日本酒は、質の高い米、麹、水を用いており、その製造過程に徹底的にこだわっています。特に、米の品種や田植えの方法まで注意を払うことで、風味豊かで飽きが来ない酒造りを350年間続けてきたのです。
今回オープンした「純米酒粕 玉乃光」は、そんな酒造りの過程で得られた酒粕を使い、酒粕料理を提供することを目的としています。「酒粕が苦手」と感じている人たちにも楽しんでもらえるよう、酒粕のクセを抑えた創作料理を開発しました。豊かな風味を感じながら、美味しさを引き出すことに成功しています。
伝統と文化が共存する空間
店舗は、薬師如来像で有名な因幡堂(平等寺)の近くに位置し、築100年以上の町屋をモダンにリノベーションして作られています。それにより、歴史を感じられる空間であると同時に、現代的なセンスを取り入れた落ち着いた雰囲気を演出しています。
レストランでは、玉乃光の純米大吟醸および純米吟醸を使用したお料理を取り揃えており、酒器も京都・清水焼のオリジナルを揃えることで、日本伝統の文化を大切にしつつ、地元産業の活性化にも寄与しています。
また、中央には大きなカウンターが設置されていて、酒の展示やイベント、酒粕を使った料理教室なども行われる予定です。
サステナブルな取り組み
酒粕は日本酒作りの中で生まれる貴重な副産物であり、歴史はお酒と同じくらい長いものです。この無添加で栄養価が高い酒粕は、近年再評価されており、健康や美容に良い食材として注目されています。
さらに、フードロスやSDGsの観点からも、酒粕を有効活用することで持続可能な社会の実現を目指しています。「酒粕を日常に」というメッセージを通じて、訪れる人々に豊かな食文化を感じてもらうことができるよう努めています。
新ブランド「無垢–muku-」の展開
「純米酒粕 玉乃光」のプレオープンに合わせて、自社で開発した酒粕を使ったプレミアムブランド「無垢–muku-」が誕生しました。第一弾の商品として酒粕を使用した焼菓子やプリンが販売され、さらに多様な商品展開が予定されています。洗練されたイメージを持つこのブランドは、次世代の価値観を提供します。
オープン時には、訪れたすべてのお客様に新ブランド「無垢–muku-」の酒粕フィナンシェをプレゼントするサービスもあり、期待が高まります。
店舗情報
- - 所在地: 〒600-8415 京都府京都市下京区因幡堂町658-1
- - 電話番号: 075-352-1673
- - 営業時間:
- ショップ: 11:00 - 19:00
- レストラン: 11:30 - 15:00 / 17:00 - 22:00(社会情勢によって変更あり)
この「純米酒粕 玉乃光」で、酒粕を普段の食卓に取り入れる新しいライフスタイルを発見してみてはいかがでしょうか。