老朽化ビルを価値ある資産に！神奈川企業の新たな試み

近年、経済や社会の変化に伴い、老朽化した空室ビルの増加が問題となっています。特に、バブル期に建築された小規模ビルの約50%が現在も活用されず、空室率が高い状況にあります。そこで、株式会社エー・エス・ディ（神奈川県横浜市）は、老朽化したビルの資産価値をアップさせるための小規模ビルリノベーション事業を立ち上げました。

このプロジェクトは、AP STUDIO株式会社（東京都中央区）との提携によって実現されました。老朽化したビルは、長年誰にも利用されないまま放置されていることが多く、そのため資産価値が著しく減少しています。しかし、リノベーションによって再生させれば、新たな価値を創造することが可能です。特に、検査済証がなくても、再申請や用途変更を行い、耐震性能や省エネ性能を向上させることで、ビルの価値を大幅に高めることが期待されています。

さらには、株式会社エー・エス・ディでは、最新のIT技術を取り入れたクラウドサービス「目視録®」「点検録」「住歴録」などを提供しており、建設や建築業界の課題を「見える化」するお手伝いをしています。2000年に創業した同社は、これまでに全国で500万件以上の現場導入実績を持ち、効率的な施工管理や維持管理をサポートしてきました。さらに、リフォーム業界向けの経営改革コンサルティング「リノベ実践塾」を通じて、社会に貢献する先進的な仕組みを提供しています。

加えて、AP STUDIOは、建築設計を核に事業企画から施工、運営までを一貫して手がけるクリエイティブスタジオです。既存の建物を再構築し、社会性や収益性、デザイン性を兼ね備えた空間へと生まれ変わらせることで、街に必要な建築を提供しています。彼らが手掛けるプロジェクトは、単なるビルの再生に留まらず、持続可能な都市づくりにも貢献しています。

このような背景から、一般社団法人横浜市建築士事務所協会は、2023年8月19日に『小規模ビルリノベーション講習会』を開催します。この講習会は、非会員でも参加可能で、費用は無料。また、オンラインでの参加もできるため、多くのビルオーナーや不動産管理、金融関係者にとって非常に有意義な機会となるでしょう。参加希望の方は、公式の申し込みフォーム（https://forms.gle/1etP8u5qMa72VAW76）から登録できます。

この取り組みは、ただのビル再生に留まらず、地域の活性化や持続可能な社会の実現にも寄与する重要なプロジェクトです。皆さんもこの機会に、老朽化した空室ビルに新たな価値を見出す活動に参加してみてはいかがでしょうか。これからの地方都市の活性化に向けて、重要な第一歩となることでしょう。