ソニア・セラピューティクス、資金調達に成功
がん治療の未来を切り開くことを目指すソニア・セラピューティクス株式会社が、約5億3,000万円のシリーズA資金調達を実施した。同社は、東京女子医科大学、東北大学、東京医科大学の専門技術と知見を結集し、集束超音波(HIFU:High-Intensity Focused Ultrasound)治療装置の開発に取り組んでいる。
HIFU治療の特長
HIFU治療は放射線を使用せず、患者が繰り返し治療を受けることができるため、特に難治性のがんに対する新たな治療方法として注目されている。同社は、がんの中でも特に治療が難しいとされる膵がんに対して、この技術を活用した新たな治療モダリティの開発を進めている。HIFU治療により、がん患者に希望と新しい未来を提供することを目指している。
資金調達の背景
今回の資金調達は、東京都及び公益財団法人東京都中小企業振興公社が支援する「令和 2 年度次世代イノベーション創出プロジェクト2020 助成事業」と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援(NEDO-STS)」によるものである。この支援を受けることで、同社はHIFU治療装置の開発を一層加速させることが可能となり、がん治療の革新に寄与していく所存だ。
投資家の顔ぶれ
本ラウンドには、多彩な顔ぶれの投資家が参加しており、株式会社ファストトラックイニシアティブ、SBIインベストメント株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、三菱UFJキャピタル株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、epiST Ventures、株式会社MAKOTOキャピタル、肥銀キャピタル株式会社などが名を連ねている。これらの投資家の支援を受けることで、同社はさらなる成長が期待される。
会社のビジョン
ソニア・セラピューティクス株式会社は、「音響工学(超音波)でがん患者に新たな未来をもたらす」というビジョンを掲げており、HIFU治療装置の開発を通じて、より多くの患者に貢献することを目指している。このプロジェクトには、同社の社員全員が強い情熱をもって取り組んでおり、1日でも早くこのビジョンを実現させるため、邁進していく所存である。
会社概要
- - 会社名:ソニア・セラピューティクス株式会社
- - 代表取締役:佐藤亨
- - 設立日:2020年2月
- - 事業内容:集束超音波(HIFU)治療装置の研究開発
- - ホームページ:ソニア・セラピューティクス株式会社
がん治療における新たな一手として、ソニア・セラピューティクスの今後にますます注目が集まるだろう。