長野県生坂村で始動した再生型観光プロジェクトの魅力

長野県生坂村で再生型観光『創造の森』が始動

長野県生坂村を舞台に、クラブツーリズム株式会社と生坂村観光協会が連携し、再生型観光プロジェクト「いくさか『創造の森』」が始まりました。この取り組みは、地域と訪れる人々が共に協力し合い、持続可能な未来を創ることを目指しています。特に注目すべきは、「リジェネラティブ・ツーリズム」という新しい観光スタイルを採用している点です。

リジェネラティブ・ツーリズムとは？

リジェネラティブ・ツーリズムは、従来の消費中心の観光から一歩進み、訪れる地域の自然環境や文化を学び、それらをより良くすることを目標としています。昨年度の第1期では、観光庁主催の「サステナブルな旅アワード」特別賞、JATA主催の「SDGsアワード」優秀賞を受賞し、その成果を証明しました。

第2期の取り組み内容

今年度のテーマは「地域と旅人が協働で未来をつくる＜リジェネラティブDAO（分散型自律コミュニティ）構想」です。参加者は観光体験に留まらず、自然環境の保護や再生について考え、行動することになります。プログラム終了後には参加者は「生坂村公式自然研究員」として地域の自然保護活動に参加することが奨励されます。

プログラムの構成

プログラムは全6回で構成されており、自然活動の専門家によるワークショップや、地域の魅力を再発見する企画が用意されています。具体的には、以下のような体験ができます。

- ネイチャーポジティブを考えるワークショップ: 自然調査を行い、環境省が推進する「自然共生サイト」登録に向けた活動を行います。
- 大地の再生ワークショップ: 創造の森で土を起こし、空気や水の流れを改善する方法を実践的に学びます。
- 薬膳学を通じたワークショップ: 日本人の文化や生活を学びながら、薬膳を取り入れたライフハックを実践します。

講師陣について

このプログラムには、専門的な知識を持つ講師が参加します。リーダーシップを取るのは、立教大学の准教授で環境教育の専門家、奇二正彦氏です。彼は、経験豊富でありながら、最新の学問を通じた環境意識の向上を目指しています。さらに、薬膳の専門家、中村飛鳥氏や環境再生士の和久倫也氏も参加し、各自が持つ知識を地域再生に生かします。

事業説明会の参加案内

このプロジェクトについての事業説明会も予定しており、Venture Café Tokyoにて開催されます。参加者は、今後の施策やプログラムの詳細について直接質問できる貴重な機会です。

- 日時: 2025年7月31日（木）20:00 - 21:00
- 場所: Venture Café Tokyo（虎ノ門ヒルズビジネスタワー15F）
- 申し込み方法: こちらをクリック

今後の展望

このプログラムを通じて、得られた知見を活かし、地域づくりに積極的に関わる企業や一般の方との連携を強化していく予定です。クラブツーリズムは、今回のプロジェクトをスタート地点とし、地域全体で持続可能な未来を築くためのさまざまな取り組みを進めていきます。生坂村の美しい自然を守りながら、新しい観光の在り方を模索していくこのプロジェクトに注目です。