島村楽器が「補聴器販売事業」に本格参入
島村楽器株式会社が、2025年6月8日(日)に埼玉県さいたま市の浦和PARCOに補聴器専門店「Baton(バトン)」をオープンすることを発表しました。この店舗は、同社の音楽事業を越えた新たな取り組みとして注目されています。
「Baton」誕生の背景と意義
島村楽器は、長年にわたり楽器販売や音楽教室を通じて、多くの人々に音楽の楽しさを提供してきましたが、現在、より多くの社会的ニーズに応える「Beyond総合楽器店」という長期経営戦略を掲げています。この中で、補聴器販売という新規事業に参入することを決定しました。
この決定には、社内コンペティション「SVA(Shimamura Value Awards)」が大きく寄与しました。従業員全体から新たなビジネスアイデアを募り、2023年7月に開催された第1回目では、40件の提案が集まりました。その中から補聴器販売が選ばれ、グランプリを受賞したことが、この事業の開始につながっています。
シニア層へのアプローチ
島村楽器では、音楽教室のシニア会員数が増加する中、「きこえ」に関する悩みを抱える方が多いことが判明しました。加えて、楽器演奏者も日常的に音に接する中で難聴へのリスクが考えられるため、より多くの人々に補聴器の必要性を感じていただくことを目指しています。これにより、高齢化や健康寿命の延伸といった社会的課題にも対応し、人々の生活を豊かにする企業としての役割を果たしていく所存です。
「Baton」のコンセプト
「Baton」という名称は英語で「指揮棒」を意味します。この名に込められた思いは、オーケストラで音楽を導く象徴的な存在として、人生を楽しく奏でる主役としての自分を大切にしてほしいというものです。また、バトンをリレーでつなぐように、人々のコミュニケーションやつながりを重視する思いも反映されています。
補聴器専門店「Baton」では、補聴器の販売を通じて、「音と人をつなぐ架け橋」としての役割を担っています。
店舗特徴
認定補聴器技能者の常駐
「Baton浦和パルコ店」には、補聴器の専門家である「認定補聴器技能者」が常駐し、丁寧な測定と調整を行います。お客様一人一人のライフスタイルに合った最適な補聴器を提案し、必要に応じて近隣の医療機関への案内も行います。
完全個室の防音室
防音室には、高品質な5.1chサラウンドシステムが設置されており、実際の生活に近い音環境で補聴器の調整を行うことができます。お客様にとって、理想的な音を体験できる環境を整えています。
難聴の疑似体験コーナー
補聴器を検討している方だけでなく、家族の方にも難聴の聞こえ方を実際に体験していただけるコーナーも備えています。
リモート調整にも対応
忙しいシニア世代の生活スタイルに配慮し、ご購入後の補聴器調整はリモートでも行える体制が整っています。ただし、一部対象外のメーカーと製品がある点は事前に確認が必要です。
店舗情報
- - 店舗名:Baton 浦和パルコ店
- - オープン日:2025年6月8日(日)
- - 住所:埼玉県さいたま市浦和区東高砂町11-1 浦和PARCO 2F
- - 営業時間:10:00~21:00
- - 取り扱い商品:補聴器、関連アクセサリー
- - 取り扱いメーカー:PHONAK, WIDEX, Signia, Oticon, Resound
- - URL:https://baton.shimamura.co.jp
オープン記念キャンペーン
オープンを記念し、特別なプレゼントをご用意しています。期間は6月8日(日)から8月31日(日)までです。
島村楽器株式会社について
島村楽器は「音楽の楽しさを提供し、音楽を楽しむ人を一人でも多く創る」ことを理念として、日本全国で179の楽器販売店と音楽教室を展開する国内最大の総合楽器店です。楽器販売、音楽教室、楽器修理、演奏発表の場を提供するイベントやコンサートの企画運営、練習スタジオの運営も手掛けています。