幸せを共創するまち富良野市の新たな挑戦と展望

幸せを共創する新たな取り組み

富良野市が主体となって、「幸福度調査」なるものを新たに導入しました。この調査は市民の「幸せを感じる瞬間」を集め、地域としての幸福度を高めることを目的としています。
「幸せ」というものは人によって感じ方が異なるため、この調査は単に数値を追ったりするのではなく、住民一人ひとりの多様な幸せの形を探求する試みとも言えるでしょう。

幸せの共創とは

「幸せは感じるもの」との考えのもと、日常生活の中でどれだけの瞬間に幸せを感じられるかが重要です。富良野市では、市民に「幸せを感じる瞬間」を尋ねることで、その結果が地域全体の幸せ感を高める手がかりになるとしています。
施策だけではなく、地域全体で幸せを共創する姿勢が掲げられています。

調査の工夫

富良野市が配布するアンケートは、これまでの調査とは異なるデザインとなっており、年末から成人式にかけての配布を予定しています。この期間は家族や友人と一緒に回答する機会を増やす狙いがあり、幸福感を感じる瞬間を共有するきっかけになります。それにより、温かいコミュニケーションが生まれることを期待しています。

まちづくりの背景

この調査の背景には、2021年に始まった第6次富良野市総合計画があります。この計画では、市民との協力を重視し、多様な視点から「美しい」のその先を目指すことを掲げています。
特に「WA！」というスローガンのもと、つながりを大切にしたまちづくりが行われます。
「WA！」の意味は「つながる」「驚き」「循環する」「やさしい」「誇れる」の要素が含まれており、多面的な地域の魅力を引き出すことが意図されています。

幸福度を測る新たな指標

調査は、地方独立行政法人北海道総合研究機構（道総研）と共に設計・運営される予定です。富良野の特性を反映した指標を用いることで、より具体的に地域の幸福度を測るアプローチが取られます。
例えば、「地域しあわせ風土指標」や「リュボミアスキーの主観的幸福度指標」といった新たな基準を設け、他地域との比較や独自の特徴を浮き彫りにすることで、より具体的な対策や施策が検討されていきます。