2022年1月27日から3月30日まで、アタラシイものや体験の購入を応援するプラットフォーム『Makuake』でキムラ漬物が展開したプロジェクトが注目を集めました。その名も「醸箱(かもしばこ)」。このぬか床専用の木箱が、なんと741名から総額650万円を超える応援購入を得たのです。これにより、ぬか漬けへの関心の高まりと潜在的な需要の存在が明らかになりました。
支援者の反響とニーズを探る
プロジェクト終了後、キムラ漬物は支援者の属性や応援メッセージを分析し、その結果、一定数の人々が「ぬか漬けをやりたいのにできない」という気持ちを抱えていることが浮かび上がりました。実際に、プロジェクトページには90件の応援コメントが寄せられ、興味深いデータが得られました。
- - 再挑戦したい: 以前失敗したぬか漬けに再挑戦したいと考えている方が20件(22.2%)
- - 初挑戦したい: 気になっていたぬか漬けに初挑戦したいという方が19件(21.1%)
このような需要を視覚化することで、キムラ漬物は多くの方にぬか漬けの魅力を再発見させることに成功しました。
支援者の年代層と地域
また、応援購入者の年代層を見ていくと、最も多かったのは「50代女性」でした。471名のサポーターのうち、532人が女性であり、その中には男性も含まれており、男女比率は約1:3。特に男性の発酵食への興味が伺えます。この背景には、コロナ禍での自炊の増加が影響しているのかもしれません。
さらに、支援者の居住地域を確認すると、圧倒的に多かったのは『東京都』で159人。多くの都市部が上位に順位を占める結果となり、キムラ漬物の地元である宮崎県や愛知県も果敢に食い込んでいます。具体的には以下のような状況です。
1. 東京都 - 159人
2. 神奈川県 - 55人
3. 大阪府 - 53人
4. 宮崎県 - 48人
5. 愛知県 - 48人
職人の手による品質
リターン商品の中心となる「醸箱」は、最大405個が完売し、サポーターに向けて現在、木工所の職人が一つひとつ丁寧に手作業で制作しています。使用されているのは、ドイツ産モミの木で、現在は世界的な情勢の影響で材料確保が難しくなっていますが、それでもこだわりの品質を保っています。
「醸箱」の一般販売に関するお問合せが増えており、受注開始の際は改めてアナウンスされる予定ですので、SNSなどで最新情報をチェックしてみてください。
会社概要 — キムラ漬物宮崎工業株式会社
キムラ漬物は、伝統的な米ぬか発酵製法によるたくあん漬けを中心にした漬物製造販売会社で、発祥は愛知県です。名物である渥美たくあんの製法を継承し、現在は宮崎県で活動しています。特に「醸箱」の販売を通じて、ぬか漬けへの新たな挑戦を後押しすることに成功しました。社長の木村昭彦氏の情熱が、支援者たちに届いたのです。