三和建設の新たな試み
三和建設株式会社(本社:大阪市淀川区)は、特殊機能倉庫に特化したブランド「RiSOKO®」の一環として、全国の危険物倉庫情報を集約したマップ「HAZ-MAP」をリリースしました。このマップは、物流業界のニーズに応えるための重要なツールとなります。
HAZ-MAPの概要
HAZ-MAPは、物流企業のホームページ等から取得した情報をもとにしており、全国にある危険物倉庫の約360拠点を視覚的に表示。取り扱う危険物の種別やサービス内容、地域ごとに検索できるため、荷主企業は自社に最適な倉庫を迅速に見つけることができるメリットがあります。これにより、物流企業や施設デベロッパーも新たな倉庫開発の検討材料を得られます。
背景と市場のニーズ
近年、社会全体のコンプライアンス意識の高まりやリチウムイオン蓄電池及び半導体の生産増加、EC市場の拡大が進む中で、2025年以降も危険物倉庫の需要が増大しています。一方で、危険物倉庫の開発は進まず、特に必要な条件を満たす土地の確保が難しい状況です。
特に営業倉庫は交通の利便性が求められ、一方で法的要件から建設エリアが制限されるため、開発計画の実行が遅れているのが現状です。これに対し、HAZ-MAPは情報を提供することで、ニーズを持つ荷主企業や開発を検討している企業に対して一助となることを目指しています。
競争力のある物流市場に向けて
既存のドライ倉庫マッチングサイトは複数存在しますが、危険物倉庫の情報を網羅し、使いやすいデータベースは不足していました。HAZ-MAPは営業倉庫に特化し、全国で約360拠点の情報を提供。これにより、物流業界全体の効率化が期待されています。
日本国内で把握できる危険物倉庫の面積は77.3万㎡にも達しており、その中でHAZ-MAPに掲載されている物件は、全体の90%以上を網羅しているとされています。これにより、危険物の取り扱いが効率化され、物流業界が活性化することが期待されます。
今後の展望と継続的な取り組み
三和建設は2025年に向けて、さらに8棟23拠点の危険物倉庫を計画中です。2021年以降、危険物倉庫面積は大幅に増加しているため、当社の開発だけでこのニーズに応えることは難しいという認識があります。今後はHAZ-MAPの情報を継続的に更新し、ユーザーからのフィードバックを元に利便性を高めることにより、危険物物流の市場全体に貢献していく予定です。
専門的なノウハウを活かし、私たちの使命は、法令遵守を徹底し、全ての事業者様に安心・安全な環境を提供することです。これによって、今後も社会のニーズに合った最適な倉庫作りを進め、物流業界を支える存在であり続ける所存です。
全ての危険物倉庫情報を集約したHAZ-MAPは、物流業界の新しいページを開くツールとなるでしょう。ぜひ、こちらのリンクからHAZ-MAPをご覧ください:
全国の危険物倉庫マップ HAZ-MAP