キヤノンITSが島津製作所を支援する3DCAD統合
キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、株式会社島津製作所(以下、島津製作所)の3DCAD統合を支援し、設計の効率化とデータ活用を推進しました。これにより、島津製作所は製品ライフサイクル全体での3Dデータ利用の道を開きました。
背景と課題
創業から約150年の歴史を持つ島津製作所は、これまでに数多くの革新的な製品を開発してきました。その中には理化学機械や医用機器、産業機器に関するものが含まれています。しかし、同社は部門ごとに異なる3DCADを使用しており、設計資産の共有やスムーズな人材移動、全社的なデータ連携には課題が残っていました。
これらの問題を解決し、設計効率を高めるために、島津製作所は2016年から設計環境の統一を検討。キヤノンITSはこの提案を受け、彼らが持つ3DCAD統合の実績と、効率的なデータ移行システムの導入についてアドバイスしました。その結果、島津製作所は「SOLIDWORKS」を中心とした3DCAD統合を進め、2021年度には移行を完了させることができました。
統合の影響
3DCADの統合によって、設計資産の共有が可能になり、全社システムとのデータ連携も改善されました。さらに、設計者によるシミュレーションやバーチャルデザインレビューの導入により、早期に問題点を発見できるようになりました。今後は、設計プロセスにとどまらず、営業やアフターサービスを含む製品ライフサイクル全体での3Dデータ活用をさらに進めていく予定です。
今後の展望
キヤノンITSは、島津製作所と共に課題解決に取り組みながら、「製品ライフサイクル全体での3Dデータ活用」という新たな目標を掲げています。
また、エンジニアリング事業の拡大も視野に入れ、顧客ニーズに応じた最適なソリューションの提供を続けていくことでしょう。
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