ウクライナバレエダンサーと共演する『ドン・キホーテ』淡路市で上演

『ドン・キホーテ』が淡路市で上演される

淡路市に位置する昔のアソンブレホールが、11月29日から新たなバレエ公演『ドン・キホーテ』の舞台となります。この作品は、ウクライナのバレエダンサーたちと日本のダンサーによるトリプルキャスト形式で、観客に多彩な表現を楽しませることを目指しています。

「PASONA Awaji World Ballet」のミッション

「PASONA Awaji World Ballet」は、バレエと文化を通じて「夢の架け橋」となることを目指して活動しています。この団体は、2022年にウクライナから逃れた2人のダンサーと、日本の著名なバレリーナ針山愛美の出会いから誕生しました。現在は、ウクライナのダンサーや指導者を含む16名が参加し、国境と障害を超えた貴重な舞台を提供しています。

『ドン・キホーテ』の魅力

本作は、スペインを背景にした若者たちの恋模様と騎士ドン・キホーテの冒険を描いたものです。演出には、バレエの魅力が凝縮され、壮大なストーリーが展開されます。3名のキャストによるキトリ役とバジル役が日替わりで登場し、それぞれ異なる演技で観客を魅了します。この個性豊かな演技が作品に新しい息吹を吹き込むことでしょう。

針山愛美の思い

演出を手掛ける針山愛美は、今回の公演に向けて、舞台や演出がブラッシュアップされ、新たな魅力を加えました。観客が楽しい空間を感じられるよう、さまざまな工夫が施されています。彼女は「物語の各シーンが観る人の心に笑顔と元気をもたらすことを願っています」と述べ、舞台に立つプロダンサーたちがそれぞれの魅力を活かしていることにも触れました。高い技術に加え、キャラクターに応じたユーモアや情熱が、作品全体を豊かにしています。

公演の詳細

『ドン・キホーテ』は、11月29日から12月21日までの土日、さらに2026年の1月にも公演が予定されています。開演時間は15時で、開場は14時30分です。チケットは一般が4,500円、学生は2,500円で、未就学児の入場は無料です。また、同日に元キーウ国立バレエ学校の講師によるワークショップも行われる予定です。