神戸市立王子動物園で長年愛されてきたパンダ、タンタンが2024年3月末に亡くなり、早くも1年の節目を迎えようとしています。この特別なタイミングに合わせて、タンタンの愛らしい姿を豊富な写真で振り返る写真集『パンダのタンタン、また明日ね』が発売されることになりました。
この写真集は、これまでタンタンの日常を綴ってきた人気WEB連載「水曜日のお嬢様」の著者である二木繁美さんが手がけています。彼女は生前に撮影した5万枚以上の写真の中から、選りすぐりのカットを収めています。写真にはタンタンの持ち味が活かされたユーモラスなコメントも添えられており、見る人の心をほっこりさせる工夫がされています。
特に印象的な合い挨拶「#また明日ね」は、神戸市立王子動物園の公式ツイッターで始まり、ファンとタンタンを結びつける大事な言葉となっています。飼育員の梅元さんは、このタグに込められた思いを語り、「タンタンと僕から多くの方に”また明日も会いましょう”というメッセージを届けたい」と話しています。
震災後、神戸に訪れた人々の心を癒してくれたタンタン。その可憐な姿やしぐさから「神戸のお嬢様」と親しまれ、多くのファンに愛されてきました。晩年には心臓疾患も抱えていたものの、彼女の自由な振る舞いはまさに「お嬢様そのもの」でした。お世話をするスタッフとの楽しいやりとりもあり、訪れる人々に癒しと元気を送ってくれました。
この写真集には、タンタンの多様な表情や特徴的なポーズがたくさん収められています。特にタンタン特有の穏やかな動きや、かわいらしい足元での遊び心満載の姿は、何度見ても飽きることがありません。2020年の中国への帰国が決まった時から彼女の晩年にかけての思い出が詰め込まれていて、ページをめくるごとに温かさと共感が広がります。
また、著者の二木さんは、パンダに対して並々ならぬ愛情を抱く「パンダライター」として知られています。彼女は、愛媛県出身ということもあり、パンダのいない環境から、大好きな存在に出会えて感激が大きいとのこと。美術系の短大卒業後にグラフィックデザイナーとして活躍し、後にパンダライター・イラストレーターとして独自の視点で活動しながら、全国そして中国での取材を行っています。
本書は、ただの写真集ではありません。タンタンとの思い出を共有し、彼女からの元気をもらえる、一冊です。現役時代の彼女の魅力を再発見し、見る人を笑顔にしてくれるこの写真集は、ファンにとって心に残るアイテムとなるでしょう。
【商品概要】
商品名:パンダのタンタン、また明日ね
著者:二木繁美
定価:本体1500円(税別)
発売日:2025年3月24日
判型/ページ:変形(180×148ミリ)/96ページ
ISBN:978-4-06-539415-1
発行:講談社ビーシー/講談社
心温まる写真集『パンダのタンタン、また明日ね』は、彼女との再会を楽しみながら、癒しのひとときを提供します。