大学生とワクチン接種
2021-12-09 16:58:36
学生の5人に1人がワクチン接種に圧力を感じる現実とは
ワクチン接種への圧力が大学生に与える影響
新型コロナウイルスの影響が続く中、多くの大学生がワクチン接種を受けています。最近の調査によると、全体の80.3%が接種済みという結果が出ていますが、その中で「接種に対する圧力を感じている」と回答した学生はなんと22.6%。これは大学生の5人に1人以上が、ワクチン接種に対して何らかの社会的圧力を感じていることを意味します。
大学生の接種状況
調査によると、学生たちは個別接種や職域接種を利用しながら、主に重症化予防を目的として接種を行っています。具体的には、92.3%の学生が重症化を防ぐために接種を受けており、他者への感染予防を目的とする割合も高くなっています。このような背景を踏まえれば、彼らがこのような判断をする理由も見えてきます。
接種における圧力
圧力を感じるという具体的な声としては、「接種しないと実習に参加できない」「アルバイトに入れない」といったものがありました。特に実習や授業への参加が圧力とされたケースは54.4%であり、大学全般でこのような圧力が浸透していることが分かります。このような状況は、学生たちにとって心理的な負担となり、自己の選択が妨げられる要因ともなっています。
情報源と信頼性
新型コロナウイルスやワクチンに関する情報源として、学生の約81.1%がテレビを挙げており、次いでSNSが63.3%となっています。このデータは、若者が主にどの媒体から情報を取得しているかを示しており、テレビによる公平で正確な報道の重要性が強調されます。
接種後の体調反応
また、ワクチン接種後の症状を報告した学生は75.6%に上り、接種後の副反応について疑い報告を行ったのはわずか6.5%でした。このことから、学生たちの間で副反応に対する懸念も存在する一方で、実際に報告されることは少ない現状が浮き彫りとなっています。
未接種者の理由
未接種者に対する調査では、「副反応が不安」という理由が最も多く、55.4%を占めました。同様に、「副反応のリスクがクリアになれば接種したい」と考える意見も65.5%に上ります。これらの声は、接種に対する情報の透明性が必要であることを示唆しています。
専門家の見解
神戸大学の國部教授は、ワクチン接種にかかる圧力は基本的人権に関わる重要な問題であり、今後の対策が求められると警告しています。特に、大学生が十分な情報を持たずに接種を判断している可能性があることは、非常に懸念される点です。
今後の対応
岡山・倉敷新型コロナウイルス感染対策市民審議会は、調査結果をもとに、厚生労働省に対して新型コロナウイルスワクチンの接種に関する方針や副反応情報の周知を強化するよう要請しています。今後は、正確で分かりやすい情報が提供されることが期待されます。ワクチン接種が「本人の意思」に基づくものであるべきとの認識が広まっていくことは非常に重要です。
このように、大学生が抱えるワクチン接種に対する圧力の実態は、個々の健康選択の領域にまで社会的影響を及ぼしています。大学生自身が安心して明確な情報に基づいて選択を行えるよう、今後一層の情報提供が求められます。
会社情報
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岡山・倉敷新型コロナウイルス感染対策市民審議会
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