兵庫県多可町でAI活用ケアプランの実証プロジェクトがスタート
兵庫県多可町において、AIを活用したケアプラン作成支援の実証プロジェクトが開始されました。このプロジェクトは、株式会社BSNアイネットが兵庫県の「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」に採択されたものです。目標は、ケアプランの作成における抜け漏れをなくし、業務効率を高めることにあります。
ひょうごTECHイノベーションプロジェクトとは
このプロジェクトは、兵庫県内の様々な社会課題を解決するために、県内外の企業や事業者がその技術を活用して地域課題に取り組むものです。特に、行政職員と民間事業者が協力し、実際の解決手法を設計し、サービスを構築・実装していくことを目指しています。
多可町との連携
多可町は「介護支援専門員等の業務効率の向上」を掲げ、BSNアイネットの「AIケアプラン」を採用しました。このシステムを導入することで、ケアマネージャーの業務を効率化し、実証を進める予定です。
プロジェクトの具体的な内容
プロジェクトでは、ケアプラン作成の効率化を図るため、次のような取り組みが行われます。
- - ケアプラン作成にかかる時間の短縮と労力の軽減を検証
- - 経験年数や医療分野による偏りを改善し、プランの抜け漏れを防止する実験
AIケアプランの仕組み
BSNアイネットの「AIケアプラン」は、過去のケースや介護認定情報に基づいて、最適なケアプランを提案するシステムです。これにより、利用者の状況やケアマネージャーの方針にぴったり合ったケアプランを何通りも提供し、大幅な時間短縮を実現します。
また、このシステムはケアプラン作成が煩雑で時間を要する業務であるため、デジタル技術を駆使して業務の負担を軽減し、質の向上を図ることを目的としています。
企業の取り組み
株式会社BSNアイネットは新潟県新潟市に本社を置き、58年の歴史を持つICT事業者です。行政や企業、医療機関に向けたソリューション提供を行い、社会との価値共創を目指しています。最近では、県主導のイノベーション創出支援事業や5Gソリューションの開発を進める中で、産学官連携の事業を積極的に推進しています。
新潟県最大級のイノベーション施設「NINNO」では、教育研究機関やさまざまな企業と共に、地域課題解決に向けた共創事業を展開しています。今回の多可町でのプロジェクトも、その一環として位置づけられています。
結論
BSNアイネットによる多可町でのAI活用ケアプラン実証プロジェクトは、ケアマネージャー業務を効率化し、質の高いケアの提供を実現するための重要なステップです。今後の実証の成果に期待が高まります。