無線システムの未来を探る!ワイヤレスエミュレータ推進シンポジウム
2023年3月4日、総務省が主催する「ワイヤレスエミュレータ推進シンポジウム」がオンラインで開催されます。このイベントは、仮想空間での無線システムの模擬をテーマにし、多くの参加者が集うことが期待されています。
ワイヤレスエミュレータとは?
今後、通信機器は増加し、通信量が増えることで電波の相互干渉などの課題が顕在化します。そのため、フィールド試験や物理的な制約を超えて低コストで高精度な検証を行うことが重要になっています。これを実現するのがワイヤレスエミュレータです。
このシステムは、仮想空間上に実環境に忠実な3Dモデルを構築し、最大10,000台の仮想無線機を動作させることで大規模な検証を行うことを目指しています。加えて、ソフトウェア無線機を活用して最大信号帯域幅400MHzの高速通信も模擬可能です。さらに、リアルタイム処理を施すことで、検証時の環境変化にも柔軟に対応できるのです。
シンポジウムの内容
本シンポジウムでは、ワイヤレスエミュレータの開発に関与する研究者や技術者が、その成果を発表し、参加者との意見交換を行います。具体的には、プロジェクトの進行状況や、パイロットプロジェクトのデモが紹介される予定です。また、質疑応答の時間には、参加者からの質問に対して担当者が直接答える形式をとるため、非常にインタラクティブなセッションとなるでしょう。
プログラム概要
- - 第1部 開会・主催者挨拶、基調講演、プロジェクト紹介、質疑応答
- - 第2部 特別講演、デモ紹介、ユーザー企業へのヒアリング結果紹介、パネルディスカッション、閉会
参加方法
参加は無料ですが、事前申し込みが必要です。申し込みは専用フォームから行うことができ、受付はシンポジウムの前日まで行っています。定員は2,000名で、定員に達し次第、申し込みは終了しますのでお早めの申し込みをお勧めします。
まとめ
このシンポジウムは、無線システムに関心を持つ方々にとって貴重な機会です。新たな技術や知見を深めるチャンスを大いに生かし、未来の通信技術に触れてみてください。参加者からの多様な視点が集まることで、ワイヤレスエミュレータの発展に向けての議論が活発化することが期待されます。