デンソー車監視システムにeMCOS採用
2024-06-27 20:00:11
デンソー社の車両周辺監視システムにイーソルのリアルタイムOS「eMCOS® POSIX」採用 - 高度な画像認識アルゴリズムを実現
デンソー社の車両周辺監視システムにイーソルのリアルタイムOS「eMCOS® POSIX」が採用
イーソル株式会社は、株式会社デンソーが開発した車両周辺監視システムに、同社のPOSIX準拠のスケーラブルリアルタイムOS「eMCOS POSIX」を中核とするソフトウェアプラットフォームが採用されたことを発表しました。
デンソー社の車両周辺監視システムは、運転を支援するために車両周辺に搭載された4つの高精度カメラと高度な画像処理技術を組み合わせることで、歩行者や動く物体、車線などを鮮明な映像で検出するシステムです。
今回の新モデルでは、CPUの64ビット化およびシステム全体の高性能化に伴い、イーソルが提供する「eMCOS POSIX」が採用されました。「eMCOS POSIX」は、ミッションクリティカルなマルチコア向けシステム用に設計されたハイパフォーマンスなリアルタイムOSです。
「eMCOS POSIX」を採用することで、以下の点が実現しました。
高度な画像認識アルゴリズムの実装: POSIX APIを活用することで、高度な画像認識アルゴリズムを効率的に実装することが可能になりました。
μSECオーダーのリアルタイム処理: 限られたハードウェアリソースの中で、マイクロ秒オーダーのリアルタイム処理を実現しました。
高い信頼性: 独立、分散、軽量のマイクロカーネルを採用することで、システム全体の信頼性を高めました。
効率的なパフォーマンス: マルチコアハードウェアおよびメニーコアハードウェア上で、リアルタイム並列処理を効率的に実行できます。
* 柔軟性: オープンなPOSIX規格により、ソースコードの広範な再利用が可能になり、システム開発の柔軟性が向上しました。
旧モデルでは、イーソルが提供するTRON T-KernelベースのリアルタイムOS「eT-Kernel」を採用していましたが、今回の新モデルでは「eMCOS POSIX」への移行によって、より高度な機能と性能を実現しました。
イーソルは、今後も車載システムをはじめ、様々な分野において、高品質で信頼性の高いリアルタイムOSを提供することで、安全で優れたコネクテッド社会の実現に貢献していきます。
イーソル株式会社について
イーソルは、1975年に創業した組込みシステムとエッジコンピューティング分野のグローバルなリーディングカンパニーです。同社は、独自のマルチカーネルテクノロジーをベースとしたリアルタイムOS「eMCOS」や「eT-Kernel」など、高性能でスケーラブルなソフトウェアプラットフォーム製品とプロフェッショナルサービスを提供しています。
イーソルの製品とサービスは、車載システム、FA、人工衛星、医療機器、デジタル家電など、様々な分野で採用されています。同社は、最先端技術の研究開発や、主要メーカーや大学機関との共同研究を通じて、革新的なコンピュータテクノロジーの普及に貢献しています。
まとめ
デンソー社の車両周辺監視システムにイーソルのリアルタイムOS「eMCOS POSIX」が採用されたことで、システム全体の性能と信頼性が向上しました。イーソルは今後も、安全で優れたコネクテッド社会の実現に向けて、革新的なテクノロジーを提供していきます。