障害者週間イベント
2024-12-09 20:19:16

障害者週間に開催された多様性をテーマにしたトークイベントの様子

障害者週間に開催されたトークイベントと参加者の反響



2024年11月30日、札幌市のEZOHUB SAPPOROにて、障害者週間を記念したトークイベントが開催されました。このイベントは、障がいを持つ当事者およびその家族が登壇し、彼らの経験や想いを語るというものでした。イベント名は「知ってほしいな。私のこと。」で、主催のNPO法人あえりあの高橋亜由美代表理事が開会の挨拶を行いました。

トークショーには、合同会社かくはなす代表の中塚あかねさんの協力を得て、3組のスピーカーが参加しました。話の内容は、聴衆のためにグラフィックレコーディングとして視覚化され、参加者はより深く理解することができました。

トーク終了後には、参加者同士の交流タイムも設けられており、参加者は自由に意見を交換し合い、自らの想いや経験を語り合う貴重な機会となりました。

おむつ交換スペースの確保の難しさ



会場にはユニバーサルシートの設置が無かったため、障害児者も参加することを考慮し、特別に小会議室をお借りしました。ここにはアウトドア用マットを用意し、目隠しをしながらおむつ交換ができるスペースを作りました。しかし、これには場所のレンタル料が発生し、会場選びにおいておむつ交換スペースの確保は、大きな課題であると改めて認識させられました。

来場者の声と満足度



イベントには68名が来場し、その内29名がアンケートに回答しました。「満足度はどうだったか」という質問に対し、「1(満足しなかった)」や「2」といった低評価は0名で、ほとんどの参加者が「4(満足)」または「5(非常に満足)」と評価しました。この結果は、トークイベントが参加者にとって有意義だったことを示しています。

参加者からは、「障害児者やその家族のリアルな声を直接聴くことができ、貴重な体験になった」や「コミュニケーションの方法や思いを知ることができ、非常に勉強になった」といった感想が寄せられました。具体的なエピソードや経験談を通じて、障害を持つ方々の生活や感じていることを理解することができたとの声が多く、特に感動的だったのは、自分が経験した辛かった出来事を乗り越えて今を生きる力強さを感じたという感想です。

ゲストスピーカーの紹介



トークセッションには、以下の3名のゲストスピーカーが登壇しました:

1. 運上佳江さん・運上愛夕さん
4姉妹の長女の愛夕さんは、医療的ケアが必要な女子高生で、母佳江さんはNPO法人ソルウェイズを設立し、地域に根ざした支援活動を展開しています。

2. 門田牧子さん・門田亜美さん
亜美ちゃんはダンスが得意な高校生で、母の牧子さんも医療的なケアに関与。彼女たちの経験は「ヤギオイヌ絵本」にも紹介されています。

3. 松原健さん
仕事中の事故で頸髄損傷を負い、現在は自立した生活を送る松原さんは、講演活動も行っており、「命の授業」を通じて多くの人々にメッセージを伝えています。

NPO法人あえりあの役割



主催団体のNPO法人あえりあは、医療・福祉・介護の間に潜むギャップを埋めるために設立されました。地域住民と専門職がつながり、支え合う社会の実現を目指しています。札幌市を中心に、様々な活動を展開し、障がい者や医療的ケアを必要とする方々にとって身近な存在であり続けています。

このようなイベントを通じて、障がいに対する理解が深まり、より多様性に富んだ社会の実現に向けた一歩となることが期待されています。参加者が感じた学びや感動は、今後も地域で共有され、さらに大きな波及効果をもたらすことでしょう。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人あえりあ
住所
北海道札幌市中央区北2条東2丁目1番地27レジディア北2条502号
電話番号

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